現代の自給自足ってこうなるんじゃない?って意見を書いた記事。
僕は半農半Xというライフスタイルを掲げ、退職してから、何とか数年生き延びることができております。
一言で言えば、周りの方々のおかげです。
ですが、自分なりに少し考え、行動もしてみました。
会社等に所属せず、数年間の生活をする。
そのためには、何をしなければいけないのか。
お金のことを含め、さまざまなことを考えるきっかけとなりました。
その中で、
自給自足ってこうなんじゃない?という解が、うっすらと見えてきました。
結論から言うと、
自給自足は、個人の生産性を高めることで
自然発生する。
という、ものです!
ある場面で、自給自足について発表する機会があり、
プレゼンテーションのスライドまで作っています。
ここでも発表するので、聞いてください。
目次
自給自足について、発表のきっかけ
東京でオフ会がありました。
こんなの。
自給自足会議!
もう、これ以上ないほど、直球ど真ん中、ドンピシャなオフ会。
実態は家庭菜園の愛好家が集まってワイワイするイベント。
プレゼンしつつ、お酒飲んで、ご飯食べて、知見を交換したり…という非常に楽しいものでした。
棚田の管理者、養蜂家など、家庭菜園愛好家(としては、非常に濃い)が10名以上集合!
シソ餃子食べたり、大根餃子食べたり、胃袋的にも大満足。
詳細は主催者でもある、カタオカさんが記事に書いてます!
【第2回】水耕栽培オフ会したらDIYビニールハウス男から養蜂家まで強いヤツばかり来た。
その会で、僕も自給自足について発表しました。
作ったスライドをこのまま眠らすのもなんだかな…と思い、公開することにしました。
ということで、僕のプレゼンを見ていってください。
僕が会社を退職してから、自給自足を目指すまでの道筋。
具体的に何をすればいいのか…を、他の人でも真似できるように方向性を書いたつもり。
どうぞ。
自給自足2.0
タイトルには、流行りのビジネス書にありそうな名前を付けました。
僕の中では、意識高い話題。
なので、良いネーミングだなぁと自画自賛。
ということで、始めます。
結論 自給自足は「個人の生産性を高める」と自然発生する
いきなり結論を書きましたが、僕の中の答えでは、こんな感じ。
自給自足は生産性と非常にかかわっている、と考えています。
その理由を今から説明していきます。
トマトがたくさん収穫できた、退職
僕は、25歳の時会社を退職しました。
理由は色々あります。
が、家庭菜園で野菜がめっちゃ採れた。というものがあります。
当時、ミニトマトを発泡スチロールの水耕栽培で育てており、1日に100個単位で毎日採れました。
夏場に、ほぼ毎日。
衣食住というだけあって、食べ物は非常に大切。
それが手に入ってしまいました。
ということで、退職し、もっと野菜を作りまくったろと考えました。
ビニールハウス作った
建てました。
ビニールハウスを使ったら、野菜がモリモリ育つ気がしたからです。
ということで、自作。
土地を工面して頂いたり、建てるにあたって父親がめちゃめちゃ頑張ってくれたり、色々な人に助けてもらったり。
結果、毎日リーフレタスが50個くらい収穫できるようになりました。
ハウス内の様子は以下のようになっています。
2018年末にカタオカさんがドローンで空撮してくれました。
カタオカさん @peterminced、
家庭菜園のビニールハウスに遊びに来てくれました。家庭菜園×ドローンの需要はどこにあるか分かりませんが、
初の空撮映像を公開いたします。餃子1個分(25g)のドローンで、撮影できるとはびっくり。 pic.twitter.com/JqosADenUX
— 悠々@野菜自動化、注力中 (@nadehisashi) 2018年12月28日
ビニールハウスを増やすぞ
ビニールハウス1棟、レタス50個
つまり
ビニールハウス3棟、レタス150個
の方式で、ビニールハウス増殖に踏み切りました。
結果、個人所有のビニールハウスが3棟に増えました。
1日レタスが150個採れたとしたら、すごい…!と思いませんか?
僕は思います!
ということで、
勝ちパターンに入っちゃったんじゃないのか…とソワソワしました。
作業時間も3倍 時間は有限
ここで、雲行きが変わります。
レタスが3倍なら、収穫・世話の時間も3倍。
自給自足を目指すぞ!
自分らしく暮らすんだ!
とか思っていたくせに、
1日12時間以上の農作業に追われる勢いになります。
しかも、年中無休!
これは、マジでだめだ…死んでしまう。
効率化について考えた
生きるために、農作業を代行してくれるモノを探しました。
世の中には、機械というものがあります。
ある部分では、人間の代わりに休みなく、働き続けてくれるという便利なアイテム。
せめて、野菜の水やりだけでも、ロボット(機械)に代わってもらえないだろうか…ということで、効率化へ方向性を変えることにしました。
プログラミング&電子工作の勉強開始。
arduino始めました(互換の安価品)
C言語…( ゚д゚)ポカーンって状態ですが、植物工場目指して、まったり勉強していこう。 pic.twitter.com/nbiUmmMWUo— 悠々@野菜自動化、注力中 (@nadehisashi) 2017年12月1日
Arduino(マイコン)で自動水やり装置を作った
僕の野菜づくりは、ほぼ水耕栽培です。
水耕栽培は、水が無ければ生きられません。
だが!裏を返せば、水だけ入れることができれば、何とか数日だけは生き延びられるはず…。
ということで、自動水やり装置を作りました。
ビニールハウス内、給水の自動化完了。
僕がお休みしても、野菜はスクスク水を飲むことが出来ます。
Arduino+電磁弁制御。
ちなみに、配線関係はぐちゃぐちゃでヒドイ。
でも、「完璧を目指すより、終わらせろ」という言葉があるので、これで完成。
次回のアップデート時まではこのまま進めます。 pic.twitter.com/Gy4Uz9ziAA— 悠々@野菜自動化、注力中 (@nadehisashi) 2018年8月24日
これは、簡単な電子工作とプログラミングを組み合わせたもの。
野菜を植えているところの水が減ると、その信号をキャッチして、水を一定まで入れるという仕組みです。
ちなみに、かかった費用は10000円未満です。
無駄な買い物を除くと、5000円未満かも…という、鬼コスパで、現在も現役(2年くらい毎日稼働中)です。
僕はプログラミング素人だし、電子工作もやったことないレベル。
それが、Google検索するだけで、なんとかできました。
本当に素晴らしい時代です。ありがとうございます!
他の自動化装置も作っていく
よくよく考えてみると、
プログラミング素人が、Google見るだけで、自動化できる…なんて、すごすぎる!!
と僕は、無駄に勢いあまって、色々な自動化にも着手することにしました。
これは現在進行形です。
- スマホでリアルタイム確認&操作したい
- 普段は自動で動く
- 壊れたら悲しいから、5年ノーメンテで動くものを作る
- でも、完璧目指さず、とにかく動かす
みたいな理念?を掲げて、日々、ごにょごにょしています。
作った後は誰かに見てもらいたい気持ちもあるようで、日々公開中。
やったあぁぁぁ!!!
スマホから、テストモードを起動して灌水できるようになりました。
※テストモード:動作確認のため、左から順に1秒ずつ通水プログラム次第で、水をかなり自由に出せるようになったぞ!
今後は日射量で灌水したい!おめでとうございます😇🍺🍺🍺#灌水装置 pic.twitter.com/u5oFiHVL0p
— 悠々@野菜自動化、注力中 (@nadehisashi) 2019年5月22日
果報(野菜)は寝て待て
実は、自動化に着手してから1年くらいの時間が過ぎています。
この間、野菜づくりは小規模化。
1棟目のビニールハウスだけ稼働させ、他は休止させました。
とにかく生き延びるために、優先的に自動化に取り組みました。
すると…
- ググる
- 装置作る
- 野菜が自動でできるのを待つ(寝る)
こんな桃源郷みたいなものが頭の中でできてきました。
ん?
あれ…自給自足ってこれじゃね?
問題定義 自給自足とは?
長々と、僕のお話ばかり、おつかれさまでした。
ということで、ようやく問題定義。
そもそも…
自給自足とは、
なんでしょうか?
ググると、以下の答えが返ってきました。
自給自足(じきゅうじそく)とは、自らの生活に必要な物資を自らの生産によって手に入れる生活のあり方。
うん、自給自足っぽい答えだ。
そして、Wikipediaをそのまま読み進めると、面白い記述が目に留まりました。
原始社会は自給自足経済であり食料は生産から消費まで家庭内で行われていた[1]。しかし、食料経済の発展とともに多くのプロセスが食品工業など家庭外に移されたが、このような現象を食料経済の外部化(食生活の外部化)という[1]。
自給自足の初期の食料経済は生産と消費のみであったが、生産性向上のため分業が行われるようになると自給自足経済は終焉を迎え、生産・流通・消費の3つの要素からなるシステムに移行した[2]。
赤字の内容を要約すると、
原始では、自給自足をしていた。
けれど、現代になると自給自足は終わって、分業体制に移行した。
理由は、生産性向上のため。
とあります。
つまり、自給自足は生産性が低く、今では分業体制にとって代わられたのです。
自給自足が復活する可能性ってある?
既に終わってしまった自給自足、復活する可能性はあるのでしょうか?
僕はあると思います。
というのも、
生産性が低かったから、自給自足は廃れた。
この裏を返すと、
生産性が高ければ、自給自足は廃れない 的な感じになるんじゃないかと!
なので、生産性が高い自給自足なら、分業体制に取って代わられずとも、共存できるかもしれないなぁと考えています。
そもそも、分業体制ってなんだっけ?
ちょっと話をそらします。
そもそも、自給自足より生産性が高い「分業体制」とはなんでしょうか。
これは推測ですが、会社(個人が集まったもの)だと思います。
原始社会は自給自足経済であり食料は生産から消費まで家庭内で行われていた[1]。しかし、食料経済の発展とともに多くのプロセスが食品工業など家庭外に移されたが、このような現象を食料経済の外部化(食生活の外部化)という[1]。
自給自足の初期の食料経済は生産と消費のみであったが、生産性向上のため分業が行われるようになると自給自足経済は終焉を迎え、生産・流通・消費の3つの要素からなるシステムに移行した[2]。
赤字を抜き出すと、以下の通り。
原始は、家庭 = 個人。
現代は、生産・流通・消費。
これって、メーカー・ 商社 ・消費者のことかなぁと。つまり、会社の業種ですよね。
つまり、分業体制とは、企業が会社の形で専門のことをするようになった形だと思うんです。
まとめていくと…
これまでの内容を整理してみましょう。
昔は個人が自給自足。
でも、今は、企業主体で分業体制になった。
理由は、生産性が高く、効率が良いから。
でも、僕は長い自己紹介で、個人でも、ググって情報を集めて、自動化したら自給自足になるとか書きました。
一見矛盾してそうですが、おそらく繋がっていると思います。
結論を言うと、
つい最近まで、 情報 と 自働化ロボット って、企業だけが 持っていた。
だから、効率がいいことは、企業だけができたんじゃないの?と。
詳細に書くと、
インターネットが無い時代、情報の蓄積って個人同士では蓄積・共有されず、ほぼ企業が占めてそうだし、
自働化のロボットや高生産な機械って、企業の工場などが大部分を所有していたんじゃないかと思います。
けど、今は違う!
個人にもスマホがあるし、500円で自動化できるArduinoとかもある。
つまり、個人も同等の立場に近づきつつあるのではないでしょうか。
スマホ&ロボットで自給自足は共存できる
ということで、
企業と同じ条件である、情報とロボット。
言い換えたら、スマホと自動化装置。
これらを個人でも駆使すると、
高生産な活動ができて(多分)、分業体制と同等の生産性が出たとき、自給自足は世の中に出てくるんじゃないかなぁと思っています。
今まで会社だけが持っていて、個人が持っていなかったものというのは、スマホ、ロボット以外にもたくさんあるはず。
それらを活用した時、昔とは違った自給自足にたどり着くんじゃないかと考えています。
結論は、
スマホと自動化あれば、自給自足は自然と復活するんじゃないの!ということでした。
以上です、
ご清聴ありがとうございました。
▼ちなみに、プレゼンの最終ページ。
ビビるくらい宣伝的なものをいれました。自己顕示欲の塊のようだ
まとめ
以上、自給自足についてのプレゼンでした。
少し長いですが、まとめるとこんな感じ。
- 自給自足は昔に終わった
- 今の主流は分業制
- 理由は、後者の方が生産性が高いから
- ちなみに、個人から会社になった
- そもそも、生産性が高かった要因は、会社になったからではなく、「情報・自動化」を所持していたから
- しかし、時代は変わった
- スマホと自動化装置があれば、個人でも生産性が高められそう
- 分業体制以上に生産性が高まったら、自給自足の復活あるかも
ということでした。
いやいや、そんなことねぇだろ!みたいな意見もあると思います。
賛否、色々とありそうですが、Twitterには2019年7月現在はよく出没していますので、興味が向いたら、色々お話しましょう。
ちなみに、僕自身の生産性がすごく高そうに書いたのですが、多分そんなことはない。
だけど、これから先にあったらいいなぁくらいの段階です。
何はともあれ、
Google、自動化は素晴らしいものだと確信はしています。
僕も受け取るだけじゃなく、与える側にも少しはなりたい!
なので、面白いと思った方は一緒に影響を与えていってくれると嬉しいです!
ご清聴ありがとうございました!
生産性を上げるって言うことは、きっと、とても大切なことなんでしょうね。
今のテクノロジーの進歩は、ホント、スゴイですよね。
Keiichiさん、こんにちは!
生産性さえ高めていると、傍からは自給自足に見えないのかも?
僕は全然そんなレベルまで達していないのですが、
それくらいを目指して、面白いことを試していきたいですー!
テクノロジー、ネットの情報共有、デバイスの安価は、だれでもすぐに恩恵が受けられる時代になっていそうですねー♪
これからは、自己の欲求を自給自足で追求できるようになるということですかね。
会社が機械と近似することで、個人が機械を会すと個人が会社を越えることが出来るという事ですが、今の会社を未来の個人が越すことはできるかもしれませんが、未来の会社は結局越せない気がします。
匿名さん、こんにちは!
>自己の欲求を自給自足で追求できる
僕を含めて、一部の方は、そうじゃないかなぁと思っています。
自分のことは自分でやってみたい、みたいな気持ちでしょうか。
>未来の会社は結局越せない気がします。
確かにそうかもしれません…!会社も強くなりますもんね…!確かに。
ただ、法人も個人も様々ですし、越せる・越せないの線引きも様々だと思います。
もしかすると、基本は超えられないけど、ある一部だけは超えられる、みたいな部分的なものもあるかもしれません。
僕も考えや行動は発展途上ですが、
個人・法人ともにより選択肢が広がり、多様性が生まれるような環境が整っていくと、嬉しいなぁと感じます。
プレゼンに拍手!!感動しました。
なぜ自分で育てた食料が、誇らしくて安心感があるのか。
何を効率化したいと思っているからプログラミングするのか。
その2つが結びつきました。
自分の生活に直結した事なら研究のし甲斐がありますよね。
重い物持てないから、少しずつしかいらないから庭で収穫したい、とか。
プログラミングが自分にも関係があると気づかせて下さってありがとうございました。
にーちょかおるさん、こんにちは!
長い記事、お読みいただき、ありがとうございます。
そうですね、プログラミングはエンジニアだけの物ではなく、生活の中にこそ必要じゃないかと思ってます!
Twitterでも、ちょくちょくプログラミングのことをつぶやいておりますので、
自分たちの周りをどんどん便利にしていきましょう!
(失敗もすごく多いですけど笑)
にーちょかおるさんのプログラミング成果がどうなるか、僕も楽しみです。
Twitterとかやっていましたら、良ければ教えてくださいー!
https://twitter.com/nadehisashi