本記事は、オーバーフロー水槽で浮草を育てるのは、良いと考える考察記事です。
- 読者さんより、質問をもらった。
- オーバーフロー水槽で水草って育つの?
- 吸い込まれないの?詰まったりしない?
- 浮草好きだから、気になってるんだけど…
ということで、お答えさせていただきます。
大丈夫です!!全く問題ないです!
体験談ですが、自作のオーバーフロー水槽、市販のオーバーフロー水槽で3年間以上、浮草を育てました。今までトラブル未経験です。
そして、質問主さんによると、オーバーフロー水槽で浮草を育てている例がインターネット上で少ないらしい。
ということで、
オーバーフロー水槽の愛好者として、オーバーフロー水槽×浮草の話をしようと思います。
目次
オーバーフロー水槽×浮草の現状をさくっと
このブログは出来る限りの経験談を垂れ流すスタイルなので、恥ずかしげもなく、水槽の様子を晒します。
レイアウトについての言い訳をするなら、こ、このオーバーフロー水槽はコリドラスたちが健康に育つためだけにあるから…ということです。
さて、本題の水草のお話に戻ります。
僕が浮かべている浮草はアマゾンフロッグピット。
下の記事でも紹介した通り、水面全面を覆ったら半分捨てて、また増やして…をループして維持しています。
ブログを書き始める前から、3年ほど、維持してきました。
ということで、浮草とオーバーフロー水槽の経験談を書いていきます。
Q.浮草は吸い込まれないの?
オーバーフロー水槽はスポンジとかが無いから、浮草がそのまま吸い込まれる…と思うのも無理ありません。
だけど、大丈夫です。
というのも、オーバーフロー水槽の吸水部分は、小さいものしかを吸い込まないようになっているからです。
吸い込む管の外側に一回り大きい管があって、その部分にはスリットが空いています。
吸水部分を撮影しました。
このスリットの部分で、ほとんどの浮草が引っかかるため、吸い込まれる心配はしなくて大丈夫と思います。
Q.詰まらない?
先ほどの写真、吸い込まれないとか書いてますが、全く吸い込まれないわけではないようです。
というのも…よくよく見てみると、吸い込まれないと思っていた管の内部に水草が見えます。
管の内部に水草があるということは、スリットを超え、吸い込まれてしまったということ。
吸い込まれた先は、物理濾過でゴミを濾しとるウールボックスですから、たくさん吸い込まれるようなら、最悪、詰まってしまうかもしれません。
ここからは経験談になりますが、
3年間で詰まったことはありません。
ウールの交換の際、たくさんの水草が詰まっていたこともないです。
というか、今、写真を撮って初めて気が付いたくらい、ほとんど吸い込まれていないと思ってました。
理由を推測するとすれば、ウイローモスはトリミングした際に、短くなった葉が吸い込まれ、
アマゾンフロッグピットは新株の状態(数ミリの小さい株)でスリットをすり抜けて吸い込まれ、引っかかった…でしょうか。
そして、そのまま成長し、今に至るのかなと思います。
写真では、むしろ不安にさせてしまったかもしれませんが、詰まる心配はしなくて大丈夫です…。
Q.どんな浮草でも対応できる?
上記でも書いた通り、スリットよりも小さい浮草は吸い込まれてしまいます。
もし、小さい浮草を育てたい…というなら、水面近くのスリットを塞いでしまうのが良いかもしれません。
スリットが空いている保護管よりも大きなキャップを用意し、被せます。
深いキャップを用意すれば、水面付近の水を吸い込まないようにできます。
ただし、吸水量が変わってしまうため、スリットを深くするなど必要かもしれませんし、油面が吸い込まれない…などオーバーフロー水槽のメリットを殺してしまう可能性もあります。
アオウキクサなど小さい浮草を育てたい場合は、工夫が必要ですね。
あえて浮草を育てるメリット3つ
このように思われた方へ、浮草のメリットを述べます!
メリット1.飛び出し防止
人が前を通った時、大きな振動を与えてしまった時、魚が飛び出してしまうのを防止します。
浮草は自然素材の柔らかい蓋。
魚が飛び出よう…と思い、水面にダッシュしても、浮草に阻まれ、飛び出る可能性が少なくなります。
ガラス蓋をしている方も多いですが、二重にしたらより安心。特に、浮草の方が柔らかいので、よりセーフティな感じで飛び出しを防げるのではないでしょうか。
メリット2.温度低下防止
冬場の温度低下にも効く…と思います。
寒い時期は、水面からガンガン温度が発散して、水温が下がります。
しかし、浮草があるとちょっと良いことが。
というのも、浮草は水面に浮いていながら、葉と水面の間に空気を蓄えています。これが多分、水温低下を防止します。
断熱材とも言われる、透明のプチプチのようなイメージ。
メリット3.窒素固定による水質浄化効果
3つ目は光合成の話。
植物は光合成を行うことで、窒素固定を行います。窒素固定とは、文字通り窒素を固定して、植物体に取り込むということ。
アクアリウムで挙げられる窒素とは、アンモニア・亜硝酸・硝酸塩。つまり、水質を汚染するもの。
浮草が光合成をすることで、これらの成分が浮草の体内に取り込まれます。
また、浮草は成長が早いので、ガンガン光合成をして、ガンガン窒素固定をしてくれます。
つまり、水質を汚染する窒素成分をガンガン吸着してくれている…いうことなので、結果的に水質浄化効果があります。
詳細は以下の記事に書きました!
まとめ
以上、オーバーフロー水槽&浮草のお話をまとめるとこんな感じ。
- オーバーフロー水槽で浮草は育てられる
- 吸い込まれない・詰まらない
- 1cm以上ある株はまず大丈夫
- ただし、小さすぎる浮草は吸い込まれるから対策必要
- メリットとして、飛び出し防止・温度低下防止・水質浄化効果がある
- みんな、浮かべよう
特に、メリットに挙げた3点は、オーバーフロー水槽じゃなくても、普通の水槽でも効果があります。
ただし、浮草を導入すると、水槽内に届く光は少なくなってしまうので、他に水草がある場合は注意してください!
以上、ご清聴ありがとうございました!
はじめまして。カラスと申します。
突然のコメントをお許しください。
私も熱帯魚を飼っていて、コリドラスが好きなので調べていたら、このブログにたどり着きました。
コリドラスパンダ、繁殖もされているようで羨ましいです。
読んでいるうちに聞きたいことがあってコメントさせていただきました。
私も水草はいろいろ悩むところがあって、アマゾンフロッグピットも入れていたのですが、家では全く増えませんでした。
屋外だと、少し持ち直したので光量不足かなと思っているのですが、悠々さんはどのライトを使われていますか?
家ではGEXのクリアLEDパワーを使っています。
他に何か思い当たることがあれば教えてほしいです。
私もアマゾンフロッグピットを茂らせてみたいです。
カラスさん
はじめまして。コメントありがとうございます!
当ブログは恰好を付けずに、体験談&方法を中心に晒していくスタイルですから、ぜひぜひお気軽にコメント下さいね!
本記事も頂いたコメントより生まれた内容ですよ!
さて、ご質問いただきましたアマゾンフロッグピットが増えない原因。
ごめんなさい。はっきり答えられたらいいのですが、推測できません。
ただ、おっしゃる通り光が怪しいかもしれません。
ちなみに、私が使っているLEDライトも同じです。
GEX クリアLEDパワー3。
(パワーとパワー3は別?Amazon、GEX(メーカー)のWebページを調べたところ、パワー3しか見当りませんでした…。)
ちなみに、光はややこしく、光量・照度など光を指す言葉はさまざまです。
光度エネルギーについて(Wikipediaリンク)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%BA%A6%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC
ページ内に、値を求める公式もあります。
(公式を見ると、僕はアレルギーが出そうになります)
簡単に言うと、照明から水草までの距離が大きく影響するということです。
カラスさんは、照明と水草の距離が離れていませんか?
僕は5cmくらいです。
新たに照明を検討する…よりも、まずは近づけてみると良いかもしれません。
また、水質については、今まで幅広い水槽でフロッグピットを浮かべていた経験より、
コリドラスが育つ環境でダメになる…ということはないんじゃないかなぁと思っています。
ということで、照明と水草の距離を考えていただけますか?
後、照明が汚れている・ガラス蓋などが汚れている…なども光が届かなくなってしまう原因みたいですから、そちらもチェックしてみてくださいませ!
また、お気軽にコメントくださいねー!
ありがとうございます。
あれからいろいろ悩みまして・・・。
近づけてみたり、点灯時間を長くしてみたりしてみましたが、ちょっと良くなった?くらいでした。
最終的に屋外へすべて移してみましたが、枯れたりもしていませんが増えてもいない状態です。
屋外でも増えないので光量不足が原因かも怪しい感じもしています・・・。
ただ葉の色はとてもきれいなグリーンで状態が悪いわけではなさそうなので、様子を見ています。
とても詳しく返信くださってありがとうございました。
また、ブログの方も読ませていただきますね。
ちょっと良くなったくらい…ですか!
ごめんなさい、光量かと思いましたが、大きな原因は他にありそうですね!
ちなみに、pHなど測ってますか?
もし、情報あれば僕も勉強のために知りたいです。
ちなみに、うちの水槽は5.9~7でした。
後、光量でもう1つ。
光量が強いと、葉に模様がでるのは以前書いた通りですが、根にも影響があります。
LED直下のフロッグピットは根が10cmほど伸びますが、LED直下以外の物は、根があまり伸びません。(長くても2cmくらい)
急ぎませんから、また確認してみてください。
コメントありがとうございますー!
ありがとうございます。
最近は測ってなかったですが、水換えついでにPH測ってみました。
もともとの水道水がアルカリよりなこともあって、7.5~8くらいでした。
屋外のPHもほぼ同じです。
根の方は、3株あるうち一番短いので5cmくらい。一番長いので9cmでした。
あと子株の芽のようなものが出てきていました。
すごーくゆっくり成長している感じです。
成長しだしたら、急に増えるなんてこともありますか・・・?
ちなみに、水槽の方でルドヴィジアも育てているのですが、そちらは下葉は枯れたものの新芽もでて根も葉ってきている感じです。
水草一つでも奥が深くて悩みますね。
なるほど!
確かにアルカリ気味ですね。
でも、おそらく7.5~8くらいであれば、成長するイメージがあります。
ただ、硬水である…とか、水質が影響しているのかもしれませんね!
もし、流木とか入れてみると中性寄りに傾いて、いい結果になるのかな…?と思いました。
また、成長ペースについて。
成長しだしたら急に増えること・・・あります。
成長していくと、巨大な株となり、周囲に小さい株を大量に生み出します。
こうなると、グングン広がっていきますね。
また、殖える速度は直線でなく、二次曲線のイメージです。(ややこしくて、ごめんなさい)
5株くらいなら、1日経っても成長している気がしませんが、数十株もあると、1日経ったら倍増しているような感覚がありますね。
長い目で成長を楽しんでいきましょう!
また、カラスさんも気づいたことがありましたら、教えてくれると嬉しいです!
はじめまして、コリドラスはまだ元気てすか?
オーバーフローと外部フィルターでは全然濾過能力がちがいますか?