ピチットシートの再利用法を紹介する記事。
燻製を作る時に、時短できる脱水シート。
僕の経験でも、パンチェッタ、ビーフジャーキー、ベーコン等、数々の燻製を作るときに活躍してくれています。
でも、基本的には使い捨てという特性があります。
- メーカー公式では、使い捨てのピチットシート
- でも、ピチットシートは値段が高い
- 使い捨てで燻製作ってたら、お金がかかってしまう!
- 再利用したいなぁ…
ということで、僕は再利用をしています。
何年か試していますが、お腹痛くなったりしていないから、ピチットシートを再利用する方法を紹介します。
(2017年7月2日追記)「脱水シート ダイソー」で検索されて来られる方が多いです。
「えっ、100均で売ってるの!?」と思って、近所のダイソー、セリア、キャンドゥなど何店舗か探しましたが、見つかっておりません。
100均のシートで、再利用できれば、もっと安価に出来そうなので、情報知っている方はご指摘いただけると幸いです。
ピチットシートは公式では使い捨ての製品です。
僕は以下の方法で、繰り返し使っておりますが…。
実際に試してみて、お腹が痛くなったり、とんでもないことになっても、僕は責任を持ちません。
全て、自己責任でお願いします。
目次
ピチットシートを再利用するために
再利用するため、ピチットシートの特性をさくっと押さえておきましょう。
以下はピチットシートのイメージ。
ピチットシートの表面の膜は、水分子以下の大きさのものが通れるようになっています。
内部のゼリーと、肉との浸透圧の差を利用して、肉の水分子が、内部のゼリーに水が吸い取られる仕組み。
つまり、使った後のゼリーの中は水。乾燥させれば、ゼリー部分は使用前の状態に戻る。ということです。
ということは、膜の部分さえしっかりと洗浄してあげれば、再利用しても問題ないだろうという勝手に考えました。
それでは、ピチットシートの洗浄方法を具体的にいきます!
作業1.ピチットシートを水洗い
使い終わったピチットシートを洗います。
燻製を作るために脱水したシートは表面に肉汁・塩・スパイスなどがついています。
これを取り除きます。水でキレイに洗い落とせばOK。
目に見えるゴミを取り除くイメージ。
▼水を貯めて、サクッと洗いました。
水に浸ける時間はできる限り短くしましょう。
ピチットシートが水を吸って、パンパンになります。
すると、重量が重くなって、持ち上げたりしたときに破れやすくなります。
スピーディに行いましょう!
作業2.ピチットシートを洗剤で洗う
目に見える汚れを落とした後は、洗剤で洗います。
中性洗剤をスポンジに付けて、食器を洗うように表面の膜を洗浄。
破れないように優しく洗うのがコツ。
この後、泡が残らないように、流水でキレイに流します。
失敗例 ハイターに漬け置き
失敗例の紹介。
ハイターを溶かした水に漬け置きしたら、殺菌できるかなぁ…と安易に考え実験したことがあります。
すると、水を吸って、パンパンになりました。
そのあと、持ち上げた時に破れました。
ということで、漬け置きでの洗浄はオススメしません。
作業3.ピチットシートを乾かす
洗った後は乾燥させます。
陰干しで、シート内の水分を抜いていきます。
ゴミが付かないように干せばOK。
僕は金網の上に紙を敷いて、その上にピチットシートを置いてます。
▼紙・ピチットシートはペラペラなので、ダイソーの金網などを使うと持ち運びに便利。
▼印刷用のインクがついていない、無地の紙を使うのが良いかなぁと思っています。
▼金網、紙、ピチットシート、紙の順番で重ねると、ゴミが付かないし、素早く乾きます。挟み込む感じ。
このまま、パリパリになるまで乾燥させます。
乾燥後は風通しのいいところで保管しておけばOK。
これ以降の作業はパリパリで破れやすいから、注意!
コメントにて、使わない方が無難かもよ?との情報を頂きました。
より良い紙を見つけましたら、紹介したいと思います!
むしろ、オススメあれば教えてくださいませ。
作業4.使用直前にアルコールで殺菌
ここからは、再使用するときの話。
使用する時には、アルコールスプレーを使います。
表面にアルコールを吹き付けて、殺菌。
ちなみに、僕はアルコール度数70%以上の、食品添加物用をアルコールを使っています。
作業5.ピチットシートを再利用
後はそのまま使うだけ。
新品のピチットシート同様に使えばOKです。
上記のように、70%以上アルコールなどを使っていれば、すぐに乾きますよ。
このまま、干物や、燻製づくりに活用しましょう!
質問 衛生的に大丈夫なの?
お腹が痛くなったことないです。
ただし、完全に主観的な意見で、医学的に調べたことはありません。
家族や友人などにも説明して、燻製を食べてもらったこともありますが、大丈夫でした。
ということで、大丈夫だと思うんですが、
心配だったり、精神的にストレスが溜まりそうなら、使い捨てで使用にしましょう!
質問 ゼリーが黄ばんできたんだけど?
何回も再使用していると、ピチットシート内の透明なゼリーが黄色くなってきます。
個人的には、黄色いまま使用しても問題ないと思っています。
そう考える理由は、2つあります。
- 自分のお腹が大丈夫だった
- ピチットシートの注意書きにも書かれてあった
1の自分のお腹については、主観的過ぎるため、割愛します。
2については、ピチットシートの注意書きに表示がありました。
▼ピチットシートの使用上の注意を抜粋しました。
注意書きに黄色くなる場合があるけれど、問題がないと書かれていました。
僕は繰り返し使ってると、シートが黄ばんできたので、繰り返し使用が原因かと思っていたんですが、
通常の使い方でも黄色くなる場合があるみたいですね。
ということは…黄色くなる原因は再利用ではなさそう。
…大丈夫だ!
と安直に判断して、自己責任で使い続けています。
注意 家族に捨てられる
家族がいる方、干している時に捨てられないよう注意してください。
紙でシートを包んでいたため、ただの紙+ビニールのゴミだと思われて捨てられてしまいました…。
家族と一緒に住んでいる場合、伝わるように注意書きや、ひと声かけておきましょう…。
本当に注意してください。
僕は3枚捨てられました。
まとめ
以上、ピチットシートを再利用する記事でした。
- ピチットシートは水分のみを吸い取る、脱水シート
- 個人的には再利用できます
- 使用後、水洗い、洗剤で洗い、乾燥させて保管
- 使用前、アルコール除菌
- 黄色くなったりするけど、問題なく使えます
お腹が弱い僕ですが、かれこれ1年以上は使ってます。
ちなみに、燻製に使うのは大きいものが使いやすくてオススメ。
燻製用の大判タイプは4枚しか入っていなくて、価格も高い。
けど、繰り返し使うなら価格も気にしなくて良いので、ジャンジャン使えます。
ということで、ピチットシート再利用いかがでしょうか。
これで、お金をかけずに、パンチェッタなど作れます。
パンチェッタ作ったと言えば「すごい!!」と言われることが多いです。
すごいって言われたい人はぜひ。
この後、燻製したいなぁって人は簡単にできる段ボール燻製をどうぞ!
洗剤吸われていそうで抵抗感が…
>「脱水シート ダイソー」で検索されて来られる方が多いです。
100均でかえないかなと「脱水シート ダイソー」で検索して、このページ内の「脱水シート」と「ダイソーで買った収納用の網」がヒットして見に来た人たちなのでは?
ピチットの代わりにペットシーツを使っている人達もいるみたいですね。
> 洗剤吸われていそうで抵抗感が…
確かに、吸われているかもしれませんね…。
洗剤の構成成分の大きさが分かったら、吸われているかどうか分かるかも?と思い、調べてみましたが、僕にはわかりませんでした。
参考元:独立行政法人 製品評価技術基盤機構が公開している「洗剤の構成成分」
http://www.nite.go.jp/chem/shiryo/product/detergent/detergent3.html
ちなみに、家族を含め、食べたことのある人10人ほどに洗剤の匂いを聞いてみましたが、感じた人はいませんでした。
>「脱水シート」と「ダイソーで買った収納用の網」がヒットして見に来た人たちなのでは?
なるほど!そこでヒットしているかもしれません。
確かに、脱水できるものでは、ペットシーツでも使えるようですね!
今のピチットシートがダメになったりしたら、試してみるかもしれません。
情報、ありがとうございます!
自分は試したことはないですが、セロファンも良いそうです。
http://exmouthcoc.exblog.jp/18506958/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3
水蒸気の透過性は高い
水分はよく通すが、ウイルスを通さないために人工透析用の膜としても利用される。
海水淡水化プラントで海水から真水を抽出する為の逆浸透膜に用いられる。
すごい…。
セロファンも半透性があるって、高校の生物の授業?で聞いたことがありましたが、
市販の色付きセロファンでできるんだ…。
セロファン+塩or砂糖ですね。
ちらっと調べたところ、セロファンにも穴の大きさがあるみたいで、全部が全部使えるわけではない感じ…?みたいです。
ピチットがダメになるまで使い倒した後、実験させてもらうかもしれません。
情報ありがとうございますー!
amaz0nの紙は埃が多く不潔な倉庫で扱われているのでやめたほうがいいと思いますよ。
そ、そうなんですか!
なるほど…良い紙を見つけたと思っていましたが、避けた方が無難のご様子ですね。
情報、ありがとうございます!
ども、はじめまして。
「水で洗う」部分を「塩水(+洗剤)で洗う」にしたらどうでしょうか?
塩水側の浸透圧が高いので、水がシート内に入らないかもです。
もし濃い塩水なら、漬けておけばシートから水分を吸い出せるかも?
濃い塩水 → 雑菌は繁殖不可 → シートから水分が抜ける → 乾きやすい・・・となれば良いんですが。
なお次回使用時はシートに付着している塩の分だけ肉の塩分を少し減らすようかも?
次回、使った後で試してみようかと思います。
「ピチットシートを再利用する」とは、思いつきませんでした。
凄いです。
Mooさん、こんにちは!
はじめまして。
ぉぉ・・・!なるほど。
染み込まない浸透圧で洗うと、確かに入らない気がしますね。
ちょっと本末転倒かもしれませんが、塩を刷り込むとすぐに抜けるかもしれませんね…笑
僕にとってはピチットシートの使い捨ては、高級なので、何とかしたいと思った次第でした!
また、MooさんのWebページも読ませて頂きますー!
>塩を刷り込む
あ・・・良さそうですねw
他のページなのですが・・・
キュアリングソルトを日本Amazonで調べたのですが結構な値段ですね。
アメリカAmazonかE-BAYなら千円以下なようですが、自作も可能です。
自分は硝酸カリウムと亜硝酸ナトリウムで希釈塩を自作して使っています。
分量や作り方はこちらと同じです。
http://www1.vecceed.ne.jp/~espresso/SF_pancetta.htm
https://blog.goo.ne.jp/enjoyment_on_holiday/e/fcbc19f12c68d974b2ef6f83a75d9eff
硝酸カリウムと亜硝酸ナトリウムは、薬局で購入可能です。
自作する場合、作成・使用ともくれぐれも気を付けてくださいね
Mooさん、こんにちは!
なるほど、キュアリングソルトを自作する発想に至りませんでした!
参考URLを見ることで、作り方もよくイメージできました。
自作好きとしては、すごくそそられます(笑)
食紅などで塩との見分けを付ける…等から、運用にも気を付けた方が良いかもしれませんねー!