サーモスタットを自作して、燻製の温度管理を自動化する記事。
今回、燻製の温度管理を自動化するご紹介です。
温度管理を自動化したら、燻製がめっちゃ楽に作れます。
温度管理があるから目が離せないんだよなぁ・・・という、心配は無用。
温度管理する必要がなくなります。
温度を設定して、放置したらOK。
ビール飲んで、のんびりしてると、めっちゃ美味い燻製が出来上がります。
是非ともやってみませんか?
サーモスタットの役割
サーモスタットとは、温度を制御する装置のこと。
例えば、
70℃と設定すると、センサーが70℃を感知したとき、電熱器の電源をOFFにする。と、言ったことができます。
だから、燻製を作るとき
一定温度で電熱器を維持させることができます。
つまり、温度計の確認をしなくて済みます。
サーモスタットがバッチリ温度管理してくれるから、僕たちはまったり休んでいるだけでOK!
ということです。
サーモスタットを用意
では、実際にやってみましょう!
まずは、サーモスタットが無ければ始まりません!
用意しましょう!
回路を組んで自作する場合、作り方は別記事で詳細に紹介しています!
今回、上記の記事とは別のサーモスタットを用意しました。
Amazonで「サーモスタット 燻製」と検索したら、一番上位に出てくるものです。
自作方法とほぼ同じ作り方で回路が完成します。
いやぁ・・・電気的な知識が無いんだけど・・・ って、あなた。
自作しなくても、大丈夫です。
製品になっているサーモスタットを選びましょう!
サーモスタットに電熱器を接続
サーモスタットが用意出来ました。
使い方は、サーモスタットと電熱器を接続するだけ。
めちゃめちゃ簡単です。
▼電熱器のコンセントを、サーモスタットのコンセントに繋げばOK
燻製のテスト
それでは、実際にテストをしてみます。
▼SETボタンを押し、30.0℃に設定。これで設定は完了。
温度センサーは、黒色の電線が伸びている銀色の棒です。
センサーが30,0℃を感知するまで、電熱器の電源がONになります。
▼センサーの温度は19,9℃
▼電熱器はどんどん熱くなっています。
▼30℃を超えると、電熱器がOFFになりました。
ということで、
30.0℃まで電源ON、30℃を超えると電源がOFFになりました!
実際に、燻製するときには70℃とかに設定してください!
すると、70℃付近で点いたり、消えたりを維持してくれるので、待ってるだけで燻製が完成です!
注意)許容電流
1つだけ注意があります!
サーモスタットの許容電流です。
許容電流とは、安全に流せる電流のこと。
サーモスタットにも許容電流が決まっていて、安全に流せる電気の量があります。
許容電流の調べ方は、説明書や本体に記載があるはずなので確認しましょう。
今回使用したサーモスタットは、10A AC220Vと書かれていました!
ということで、許容電流は10Aです。
▼ケース上部に記載
次に、電熱器の電流を見てみましょう!
電熱器の正面に表示があります。
▼弱で300W、強で600W
これは、電流ではなく、電力。
電力が分かれば、電流は計算で求めることができます。理科とか化学の時にならった、オームの法則みたいなやつです!
電力(W)=電流(A)×電圧(V)
600W=強の電流×100V
強の電流=6(A)
つまり、この電熱器の電流は以下の通り。
電力 | 電流 | |
弱 | 300W | 3A |
強 | 600W | 6A |
電熱器を強で動かしても、電流は6A 。
サーモスタットの許容電流は10Aだったから、電熱器を強で使ったとしても、十分に余裕を持っています。
もし、許容電流を超えてしまうと、火災などの危険があるので、絶対に使用してはいけません!
また、熱を持つと許容電流量が下がるため、余裕を持った機器を使用しましょう。
体験者コーナー
体験者コーナーです。
当記事を読んで、実践してみた!という方がいたら、ここで紹介させて頂きます。ブログのURLや、Twitterの投稿なんかを教えてください。
この記事を読んでくれる人のセカンドオピニオン的な存在になるかなと思っています。
楽しく遊ぶ愛菜家 自作 発芽育苗器♪
サーモスタットを応用して、育苗器を製作されてました!応用次第で、いろいろな用途がありますね!
一番下のコメント欄もしくは、TwitterのDMより、ご連絡お待ちしています。
まとめ
サーモスタットを使って、燻製の電熱器を制御する方法を紹介しました。
- サーモスタットで電気機器を制御しよう
- 燻製の電熱器を使った
- サーモスタットのコンセントに接続するだけ
- 温度が一定温度に保たれます
- 燻製作りがめっちゃ楽
- 許容電流には注意しましょう
ということで、放置気味で美味しい燻製のおつまみを量産しましょう!
実際に燻製を作っている関連記事があるから、良ければ見て行ってください!
電熱器は起動したときに2倍近くの電流が流れますよ!
コメントありがとうございます。
ご返信が遅くなってしまい、ごめんなさい。
起動時の電源は実際に長期間動かしてみて、問題なければ…ということで見送ってしまいました。
ヒューズホルダーを噛まして、ヒューズをつける改良案を考えております。
ご指摘、ありがとうございます。
この手のコントローラはリレーの品質がイマイチなので私は秋月のSSRキットと結構大きいヒートシンクを使う様に改造しました
なるほどー。
品質がイマイチというのは、長期的に使うのが難しかったり、製品の個体差がある…ということなんですかね!?
僕の使用状況は以下なんですが、まだ問題なく動いている様子。
・野外(雨が当たらないようにしています)
・1ヶ月に数回使用
・2年目
動かなくなってしまったら、また報告させてもらいます!
しっかりしたパーツ選びができれば、より長期間安定使えるんでしょうねー!
まだまだ勉強が必要そうです。
ご意見ありがとうございますー!
この記事を参考にさせていただいて、同様のセットを自作し、燻製の温度管理、コンフィ、角煮などの肉の低温・定温調理に活用できました。 ありがとうございます。
ところが、何かの拍子で、温度のセンシングがおかしくなってしまい、別の温度計で測ると70℃のところが40℃付近に表示されるようになってしまいました。
当面、もうひとつ別の温度計を使ってモニターしながら、30℃程度低い温度設定で使って何とかしのいでいます。
温度センサーを交換すればよいのか、その場合、どの製品がどこで購入できるか?
あるいは、何かの操作をして、キャリブレーションを行うことができるのでしょうか??
教えていただければ幸甚です。
Tetsuo Kimuraさん、こんにちは。
記事がお役に立てたと知り、嬉しいです。
教えて頂き、ありがとうございます。
さて、かけはなれた温度が表示されるようになってしまった件。
結論から申しますと、パッと答えが分かりません。
200円程で手に入れることができることもあり、基盤&センサーの交換をオススメしたいです。
故障部位を推測すると、以下の3つでしょうか。
1.温度センサーの故障
2.それ以外の部分の故障
3.センサー含む全部故障
もし、 「1.温度センサーの故障」の場合であれば、センサー部分だけが別売されているため、交換してみるのも手です。
センサー部分の配線が2mの製品もありますので、試してみるのもアリかもしれません。
https://amzn.to/2Vhkzxr
ただ、ほぼ同じ価格でセンサーを含む、基盤が入手できるため、
全て交換する方が時間的にも金銭的にもオススメかと思います。
また、交換後に同様の故障を防ぐ対策として、防湿対策や、直射日光に当てないことをオススメします。
僕の経験上、高温・高湿度環境では不具合が出やすいです。
電子部品をビニールハウスで使うことが多いのですが、どうしても半年ほどでうまく動かなくなってしまうため、長く動かすためにはケースに入れたりすることがいいと思います。
以上、お答えとしては、交換して、ケースに入れることで今後の不具合を防ぐです。
修理の流れに持っていけず、すみません。
はじめまして。
最近、燻製のとりこになり、いろいろと試しています。
ベーコンも3回ほど作りましたが、スモーカーの温度管理が難しく、気づいたら100℃近く、なんてことも珍しくありません。そこでサーモスタットを使ったら???と考え、ネットで検索して、この記事にたどり着きました。本当に目からうろこです!
しかし私は電子工作は未経験ですし、半田ごては中学時代の技術家庭科の授業以来、触れたことさえありません。といことで、市販の物を使用するつもりです。
KKmoonデジタル温度コントローラーで問題ないでしょうか?商品画像では、温度センサーのケーブルの長さがわからないのですが、それなりの長さはありますよね?
あ、書き忘れていました。電熱器は、東芝の600W/300W切り替えの物です。是非アドバイスよろしくお願いします。
charmylove1さん、こんにちは!
燻製、良いですよね。
僕も毎朝のベーコンやハムなどを自作しているため、毎月5kg程継続して作成しています。
やはり、サーモスタットは放置できるため、すごく便利です。
65℃くらいでじっくりやれば、肉も固くなりませんし…!
電子工作が未経験で…ということですので、買うだけでOKというものを選んでみました!
https://amzn.to/32vdt7E
これならば、温度を設定し、コンセントプラグを差し込むだけでOK。
スペックを見ても、10Aまでの電流に対応しておりますため、日本では1000Wまでの電化製品に使えます。
(電熱器をONにした瞬間は600W≒6A以上の電流が流れるため、大電流に対応出来る、これくらいの製品が無難です。)
ただし、僕はブログで紹介したような、自分で組み立るタイプを使っているため、上記の製品は実際に使ったことはありません。
使っていれば、もっと自信を持ってアドバイス出来るのですが、、、ご了承ください。
良ければ参考にしてくださいませ!
より良い燻製生活になるよう、応援しておりますー!
ありがとうございました。
KKmoon のコントローラーで作りました!
コンセントを刺す時は、さすがにドキドキしましたが(笑)
問題は、スモーカーがロゴスのステンレス製の物。
温度計を外してその穴から温度センサーを差し込むつもりですが、、センサーの被覆が温度に耐えられないような気がします。
対策は…ん〜思いつきません!
charmylove1さん、こんにちは!
それならば、苦肉の策ではありますが、温度を外側で測るのはいかがでしょう?
既存の温度計は付けたままで、スモーカーの外側に温度センサーを付けて測ります。
内部の温度が65℃の時、スモーカー外側では45℃…等、相関性を何となく見出して、制御します。
その時、外気温によって、相関性?温度のズレは変わってきます。
0~10℃の時、10~20℃の時といった、10℃刻みで、データの蓄積をしていくと、かなり相関性が得られます。
学生の時、趣味でバイクの水温管理・制御をしていた時に、何とかこの方法でできてました(笑)
1つの苦肉策として、参考…にして頂ければと思います。
また良ければ教えてください!
ありがとうございました。
色々考えてみて、1つ試してみたい事があります。
センサーのケーブルを、熱収縮チューブで保護。
熱収縮チューブはヒートガンの熱にも耐えられますので、やってみる価値はあるかと…。また報告します!
charmylove1さん、こんにちは!
熱収縮チューブ…中身はどうなんでしょう!?
断熱効果はそんなに高くないと思うから、やられてしまいそうかな…と思うんですが、
結局のところは試してみないと分かりませんよね!
もし、低めの温度から試してみて、”ケーブルが柔らかくなった”と判断したら、そこでやめておくと良いかもです!
素材によりますが、それ以上いくとケーブルがやられてしまうかと…!
実験がうまくいくよう、祈っております!
ありがとうございました!
設定温度が70度位(実際には余熱でもっと上がっていましたが)ということもあって、無事でした!
しかし、、使い方が間違っているのかもしれませんが、途中で設定温度を変えよう思い、Sボタンを短く押して、矢印ボタンを押してみたのですが、設定温度を下げることはできるのですが、上げることができなくなってしまいました。リセット操作とかないんですかね〜?
charmylove1さん、こんにちは!
無事なこと、何よりです!
途中で設定温度が変えられない点、僕もちょっとわかりませんね…。
確認なのですが、最終的に購入された商品のAmazonのページとか貼って頂けませんか?
電源を抜き差ししても、一緒ですよね…?