【超簡単】5年間毎日続けている、ブラインシュリンプを孵化させる方法

ブラインシュリンプを毎日、楽に作る方法を紹介する記事。

 

ブラインシュリンプを毎日与えようと思うなら、手間・お金がかからない方法を選ぶことが重要
面倒な方法では続けるのが難しくなってしまいます。

また、市販の孵化器や、エアレーションはデメリットが多いと考えているため、ここでは紹介しません。

デメリット

  • 設備が大掛かり
  • 塩水がいっぱい必要
  • 塩だれがある

そこで、皿式と呼ばれる、10年以上前に考案された方法を使っています。
すごく楽な方法だから、毎日ブラインシュリンプを与えたい人はこの方法を試しましょう!

僕はほぼ毎日、以下の方法でコリドラスパンダに与えています♪

コリドラスパンダが自然に殖える理由【 自然繁殖で8匹→20匹オーバー 】

2016.02.21
2019年2月、気が付けば、かれこれ5年突破しました!

ブラインシュリンプが孵化する環境

ブラインシュリンプは小型の甲殻類。
塩湖に住んでいて、乾燥卵を産むことができます。

ブラインシュリンプ(アルテミア)は乾燥卵で売られていることがほとんど。
そこで、以下の環境で卵を孵化させてあげる必要があります。

  1. 適した塩分濃度の塩水
  2. 溶存酸素が高い
  3. 水温、15℃以上

 

1.適した塩分濃度の水

適した…というけど、具体的に塩分濃度分からないの? そんな声が聞こえてくるかもしれません。

具体的な値があります。
ただし、ブラインシュリンプの産地によって塩分濃度が違います。

 

アメリカ、ベトナム、中国。

ブラインシュリンプは各地にある、塩水の湖に生息しています。
そして、各国の湖の塩分濃度って違うんです。

だから、産地の塩分濃度に合わせることで、一番効率良く孵化させることができます。

ぇ…産地の塩分濃度調べるのとか無理…と思うかもしれませんが、大丈夫。
ブラインシュリンプを購入したWebページや、説明書に書いてあるはず。

指定の塩分濃度すればOKです。

 

2.溶存酸素が高い

ブラインシュリンプが孵化する&した後には、大量の酸素が必要。

溶存酸素が低いと、一斉に孵化した際に大量死につながります…。

ということで、たっぷりと酸素がある環境を作ってあげましょう。

溶存酸素とは
水中に溶けている酸素の量のこと。
効果的に溶存酸素を高めるには、水の体積に対して、空気に触れる表面積を増やせばよい。
大気圧で勝手に酸素が溶け込みます。

具体的には深い容器ではなくて、浅い容器に水を張ればOKということです。

溶存酸素のイメージ

エアレーションをしなくても、浅い水深であれば、溶存酸素はたっぷりになります。

浅く、広い容器に水を張ればOK

 

3.15℃以上の水温

また、15℃以上の水温が必要です。

この15℃というのは、僕の経験則から。
産地によって適温が異なるのかもしれませんが、15℃~25℃で孵化率が高まる感じです。

ちなみに、
15℃では、孵化までに約2日。
25℃では、1日くらいです。

熱ければ早くなるし、寒かったら遅くなるという感じです。

 

孵化させる具体的な方法

以上では、必要な条件を紹介しました。ここから、具体的に孵化させる方法を紹介します。

 

1.適した濃度の塩水を作る

まずは塩水を作ります。

塩はスーパーで売られている一番安いもの、水は水道水を使います。

ちなみに、大きいペットボトルで一気に塩水を作るのが、案外コツです。

というのも、塩水を作る作業が後々手間になるから。
だから、大きい容器で、一気に作っちゃうといいでしょう。

僕は海外のジュースの容器で作りました。1ガロン=3.785 リットルのペットボトル。使い込んでボロボロです。

 

2.薄い容器に卵を入れる

塩水が出来たら、容器に卵を投入していきます。

塩水より、卵を先に入れるのがコツ。

というのも、

  • 孵化する量が増える
  • 冷蔵庫に卵を入れ忘れない

という2つのいいことがあるから。

理由の詳細は後述します。
ここでは、先に卵を入れるんだ…くらいに考えておいてください。

▼ブラインシュリンプの卵が入ったパック

卵は、少量を投入。

というのも、大量に卵を投入して、孵化させると、酸素不足で大量死につながります。

容器の大きさ、水の量、欲しいブラインシュリンプの量は、何回か試していると自然に身についていきます。
ということで、初めは少量を孵化させてみましょう。

次回以降、孵化させるときに、量を増やしていけば安心です。

▼僕はこれくらい投入

これくらい入れました

 

3.塩水を入れる

容器に卵が入ったら、次は塩水を投入です。

ひたひた。という言葉くらい水を入れます。
水深1cmくらいで大丈夫。

▼塩水を投入

先ほど、卵、塩水の順番で容器に入れるのがコツと書きましたが、
この順番を守ることで、容器の淵につく卵の量を減らすことができる・・・はず。

自信はありません。個人的にもなんで…?と思います。
でも、結果的に卵がうまく水に沈んで、孵化できる幼生が増えている気がします。

詳しい方いたら教えてくださいませ。

 

4.暖かいところに置く

15~25℃の状態にするために、暖かい場所に容器を置きます。

僕は熱帯魚水槽のガラスに置いてます。
スタイリッシュじゃないとは分かっているけど、水槽に近いし、やめられません。

乾燥に注意
乾燥しやすいです。
水の量が少ないから、ちょっと乾燥しただけで塩分濃度がぐーんと上がるはず。
塩分濃度が上がると、悪いことはあっても良いことは少ないと思います。
(孵化しにくくなったり等)
ということで、乾燥しないようにこまめに飼育水(真水)を入れてあげましょう。

5.孵化を待つ

25℃で約24時間でブラインシュリンプの孵化します。
上で述べた通り、熱ければ早く、寒ければ遅いです。

上の写真のように、水槽のガラス蓋の上に設置していると、

  • 冬場以外 1日
  • 冬場 2日ちょい

という感じですね。

これで、孵化させる準備は完了です。お疲れさまでした!

 

幼生を与える

孵化後した後は幼生を取り出して、与えるだけ。

具体的には、

  • スポイトで塩水ごとブラインシュリンプを吸う
  • 塩水を取るため、濾す
  • 飼育水でブラインシュリンプの塩水を落とす
  • ブラインシュリンプを魚にあげる

といった感じ。

具体的には、大きいスポイトとお茶パックを用意すれば、さくっとできます。

なかなか写真で紹介するのも難しかったため、動画もあります。

楽をするには、大きいスポイトが便利。
ちまちま塩水を吸ったり…とかせずに、一気に吸い取る&濾す等が出来て、時短になります。

地味ですが、毎回の手間を減らすことが毎日沸かすためのコツかもしれません。

▼僕はコリドラスに与えているんですが、砂に埋める際にも大きいスポイトが役立ってます♪

コリドラスパンダが自然に殖える理由【 自然繁殖で8匹→20匹オーバー 】

2016.02.21

 

毎日与えるためのローテーション

ブラインシュリンプを毎日あげるために、複数容器をローテーションさせています。
というのも、ブラインシュリンプは孵化に時間がかかるし、1日で食べきるわけではありません。

僕は4つの容器を1日おきに作成し、ローテーションしています。

また、夏場は3つの容器になります。
孵化までの時間が短いし、容器内の水が汚れやすいことが理由です。

4日経過すると、リセット。
また、新たに作り直します。

ちなみに、栄養面からみると、孵化後1日のブラインシュリンプを与えるのが一番です。

ブラインシュリンプは自分で餌を食べません。
彼らは生まれた時からの養分で生活しています。
卵から孵化直後が最も栄養が高く、時間がたつにつれて、栄養分が落ちていきます。

それでも、僕は3日ほど時間経過したブラインシュリンプも捨てずに魚にをあげています。

理由は、

  • もったいない
  • 時間がたっても生きているため、魚は美味しそうに食べてくれる

からです。

栄養面が許すようならば、孵化から時間が経ったブラインシュリンプも出来る限り捨てずに、魚にあげてやってくださいませ。

 

質問.孵化器とか使わないの?

使わなくなりました…。

僕も中学生くらいの時に、
かっこええ…めっちゃ生まれそう(ルンルン)という気分で使ってみたことがあります。
(ペットボトルで孵化器の自作経験もあります)

すると、

  • 60cm水槽の中で邪魔になる
  • エアレーションはブーーーーーってうるさい
  • 孵化器ではたくさんの塩水が必要

ということで、やめちゃいました。

更に、たくさん産まれるかもと期待してましたが、
孵化器と皿式では、ふ化率は体感的に変わりません。

そして、毎日続けるにあたって、最大のポイントは労力を減らすことだと思います。

孵化器の場合は、大量の塩水を使うことが良くなかったかと。

塩水がたくさん必要だと、塩水を作る労力が増えます。
労力が増えると、初めは良いんですが後々に苦になって、辞めてしまうんですよね。

結局、作成しなくなって、魚の栄養バランスが悪くなってしまう。

だから、こんな楽でいいの?と逆に感じるほどの楽な方法を選びましょう。

その点、今回紹介した皿式は本当に楽で便利。
考案してくれた方に本当に感謝しています。

 

卵の鮮度について

ブラインシュリンプ卵の鮮度についても説明しましょう。

ブラインシュリンプの卵が孵化しない…。という場合。

水温、溶存酸素、塩分濃度が正しくても、卵の状態が悪ければ孵化しません。

状態が悪い原因は時間、温度がほとんど。

  • 時間が経っている卵
  • 常温で放置した卵

これらの孵化率は、どんどん低下します。

だから、卵は冷蔵庫で保管しましょう。

上記で述べた、容器に卵、塩水の順番で入れるという方法はここでも活きてきます。

というのも、卵を冷蔵庫から出して持ち歩くと、作業中に置き忘れる…なんてことがあります。

もしかしたら僕だけかも
  • 水場で容器を洗う
  • 冷蔵庫付近に容器を持っていき、卵を入れる
  • 冷蔵庫に卵を戻す
  • 水槽付近で塩水を入れる
  • 水槽の上に置く

この流れ(動線)をすることで、冷蔵庫外に卵を置き忘れることが減り、孵化率が下がらなくなりました。

後半は僕が忘れっぽいので、その対策なんですが、卵を冷蔵庫保管は絶対必要です。
卵の保管には十分に気を配ってやってください!

まとめ

ブラインシュリンプを孵化させる方法を紹介しました。

  • ブラインシュリンプは浅い水深で孵化させよう
  • 塩水は卵ごとに適した濃度にしよう
  • 容器を暖かいところに置こう
  • ローテーションさせよう
  • 毎日作って、毎日あげよう
  • 手間を減らすことが一番のコツ

ブラインシュリンプを楽に沸かさせて、魚に与えるのにはたくさんのメリットがあります。

栄養価が高いから、病気にはなりにくくなるし、繁殖もしやすくなります。

僕はコリドラスパンダを飼っているんですが、毎日与えていると、自然繁殖を繰り返すようになりました。
ぜひ、ブラインシュリンプを毎日あげる生活を作ってみてください!

コリドラスパンダが自然に殖える理由【 自然繁殖で8匹→20匹オーバー 】

2016.02.21

卵の安い購入方法や、コリドラスに与える方法も書いてます!

2 件のコメント

  • なぜ塩分濃度が書いていないのでしょうか。使えない情報が検索で割りと上位に出てくるのは何故でしょうか。

    • 何故かさん
      塩分濃度を記載していない理由は、
      ブラインシュリンプの産地によって、最適な塩分濃度が異なるためです。
      卵の購入時に、産地や塩分濃度の記載があれば、それに従い塩水を作成するのがもっとも効率よく孵化させられると考えています。
      よろしくお願いします。

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