炭酸水メーカーを自作するDIY記事。
ミドボンと呼ばれる、二酸化炭素が詰まったボンベを使って、炭酸水を作ります。
正しくは、炭酸水を作るための装置を作ります。
一度作ってしまえば、そう簡単に壊れるものではないから、是非とも作ってみましょう。
また、誰でも簡単に作れるよう、動画でも合わせて解説します!
実際に作っているシーンを撮影した動画ですが、具体的なイメージは動画の方が沸きやすいかもしれません!
作業をはじめる前に、材料と工具が必要になります。
何が必要なのか、以下の記事に詳しく書きました。
まだ見ていない場合はチェックしてくださいね!
それでは、炭酸水メーカーの作り方を紹介しますー!
組み立てたものと同様に使える製品が売っていました。めんどくさい場合は買っちゃうのもアリかもしれません・・・。
目次
完成イメージ
まずは完成イメージから見ていきましょう。
▼こちらが材料です。
▼こちらが完成イメージ。
と言っても、よくわからないと思うので、完成イメージを図にしてみました。
…うーん、余計に分からなくなってしまったかもしれない。
機械の必要性について
次に、装置の必要性について さくっと解説します。
装置なんて用意しなくても、ペットボトルを炭酸のボンベに直接つなげば炭酸水は完成します。
でも、直接繋ぐのは推奨できません。
危険すぎるからです。
というのも、緑のボンベ(以下ミドボン)には、高い圧力で二酸化炭素が詰まっています。
ボンベのレバーを開けて、二酸化炭素を取り出そうとすると、破裂の恐れがあります。
じゃあ、どうすればいいかと言うと、低い圧力に調整するんです。
低い圧力にして、ゆるーく二酸化炭素を出せるようにすれば…安全です。
ということで、二酸化炭素を安全に取り出すようにすることが機械の役割です。
それでは、具体的な作業を進めましょう!
作業1.ペットボトルのキャップにプラグを取り付ける
作業1は、ペットボトルのキャップに穴を開けて、マイクロカプラのプラグを取り付けます。
プラグを取り付けることで、耐圧・密封性を保ったまま、二酸化炭素チューブの着脱がサクサク出来るようになります。
一番、工程が多い作業です。
写真枚数もしかり、最も手間、時間がかかる工程。
気合を入れていきましょう!
ペットボトルのキャップにプラグを取り付けるため、4.86mmくらいの穴を開けていきます。
4.8mmのドリルの刃を使って、ペットボトルのキャップに穴を開けました。
穴の内側、ふちの部分にバリが出ています。
バリがあると、空気漏れの原因になるため、バリを取り除いていきます。
内側のバリはタップを使うことで、とれました。
次は、ふち部分のバリを取っていきます。
カットすることで、ギザギザしたバリを平らにすることが出来ました。
空気漏れを防ぐためにも、根気よく平らにしてください!
バリががっつり出ている時は、新しいキャップを用意してやり直すことをオススメします。
コツは電動ドリルでゆっくりと穴を開けること。
そして、ドリルの貫通後、引き抜く際に、逆回転にして引き抜くこと。
穴にプラグを差し込みます。
ナットを締める際には、プラグ側をしっかりと保持し、ナット側をしっかりと締めましょう。
かなりきつくしめて大丈夫です。
これで、キャップにプラグの取り付け完成です。
作業2.太いチューブに異径ユニオンストレートを取り付ける
コメントのご指摘を受け、レデューサーを異径ユニオンストレートに変更しました。
ユニオンストレートでは、差し込むだけでしっかりと固定されるため、簡単に取り付けできます。
▼これが異径ユニオンストレートです。
異径ユニオンストレートは、太さが違うチューブ同士を繋げることができます。
以前紹介していたレデューサーと違って、チューブを差し込むだけでカチッと固定できます。
▼差し込むだけで、力を入れなくても簡単に固定することが出来ました。
2017/6/18 追記 レデューサーを直接入れられるとのコメントを頂きました
うりさんより、コメントを頂きました。
ぇ…すごく苦労する方法を発信していたのかと、すぐに現物で確認。
▼レデューサーを減圧弁(作業3で登場のレギュレーター)に突っ込めるか確認。
が、太さが合わず、厳しい感じ。
念のため、ノギスで確認。(ノギスは購入以来、3年以上、校正&調整無し)
▼レギュレーターの排出側
▼レデューサー(6mm側)の外径・内径
レギュレーターの外径よりも、明らかにレデューサーの内径が小さいため、厳しいと考えました。
もし、見当違いなことをしていたり、間違っているようならご指摘いただければ幸いです。
異径ユニオンストレートの場合も同様で、直接差し込むことはできませんでした…。
作業3.太いチューブの逆にレギュレーターを取り付ける
先ほど、太いチューブに異径ユニオンストレートを取り付けました。その先端とは逆側の先端をレギュレーターに取り付けます。
▼イメージ図
▼買った状態では、かなり長いチューブのため1mくらいで切りました。これはお好みで調整してください。
無理に短くする必要ありません。後でも調整できるため、まずはそのまま作るのも良いと思います。
チューブの端は真っ平になるようカットしておきます。そうすることで、漏れる可能性を少なくてできます。
これから、真っ平になったチューブをレギュレターに差し込んでいきます。
今回はすんなり差し込めます。
インチ工具がなくても、モンキーレンチで締めればOKです。
作業4.細いチューブにプラグを取り付ける
細いチューブの先端にインサートリング、プラグを取り付けます。
インサートリングは片側がスカートのように広がっています。
広がっている方ではなく、細い方をチューブに差し込みます。
作業5.2種類のチューブをつなぐ
太いチューブと細いチューブを1本に繋ぎます。
接続するには、細いチューブを異径ユニオンストレートに差し込めばOK。
▼このようなイメージ図になります。
▼細いチューブのプラグが付いていない側を異径ユニオンストレートに接続します。差し込めばOK。
▼カチッと接続完了しました。
作業6.レギュレーターをミドボンに取り付ける
レギュレーターをミドボンに取り付けます!
めっちゃ簡単です。
完成
大量の画像の記事、お疲れさまでした!
作業自体はこれで完成です♪
記事ではざーっと、説明したため、具体的な作業は動画の方が分かりやすいかもしれません!
1リットル5円という超格安で炭酸水が作れるため、
これからはジャンジャン炭酸水を作って、楽しみましょう♪
(追記)価格について。
使用後半年の感覚ですが、もっと安い価格で作成できそうな感じ。
また追記します!
レデューサーは減圧弁に直線突っ込むんですよ
ご指摘ありがとうございます。
すぐに試してみましたが、…厳しいかと思います。
本文中(作業2の最後)に追記しておりますが、いかがでしょうか。
見当違いなことをしていれば、申し訳ないです。
こちらの構成だと、レデューサーではなく径の違うチューブ同士をつなげるパーツが必要ですね。
チューブに突っ込むタイプと、チューブを突っ込むタイプがあります。
「異径ジョイント」「異径ユニオン」あたりで検索してみてください。
減圧弁がチューブ突っ込むだけのタイプだとそこにレデューサーかまして径の変換もできるので、買うチューブ1種類で済んだりするんですが。
ご指摘ありがとうございます。
なるほど…レデューサーではないのですか。
教えて頂いた通り、調べてみると、
「異形ユニオンストレート」が使用環境にもピッタリと当てはまりそうです。
これならば、無理矢理接続…がなくなり、正式につなげることが出来そうですね。
折角教えていただいたため、試してみて、使えそうならば記事の更新を行います。
確かに、減圧弁からプラグまでが1つのチューブ径で済むなら、シンプルに出来上がるのですが
新品でリーズナブルな減圧弁が見つけられず…。
引き続き、たまに減圧弁も検索してきます。
まずは、異形ユニオンを試してみます。
コメントありがとうございます!
今あるものを生かす方がいいかと思ったのでチューブをつなぐパーツをオススメしましたが、同じ減圧弁で最初から組む前提なら、
減圧弁(6mmチューブ直付け) - 6mmチューブ - マイクロカプラプラグ(6mm用)
が最小構成ですかね。
パーツ類は6mm用より4mm用の方が概ね安いので、途中に他のパーツも挟む構成だと4mmに変えるメリットもありそうですが。
>減圧弁(6mmチューブ直付け) - 6mmチューブ - マイクロカプラプラグ(6mm用)が最小構成ですかね。
そうですね。
最小構成はその通りです!
現在紹介している、以下の構成よりも簡単に作れます。
減圧弁(8mmチューブ直付け) - 8mmチューブ -8mm/6mm変換ユニオンストレート-6mmチューブ- マイクロカプラプラグ(6mm用)
>パーツ類は6mm用より4mm用の方が概ね安いので、途中に他のパーツも挟む構成だと4mmに変えるメリットもありそうですが。
なるほど、4mmは考えておりませんでした。
マイクロカプラ規格で、取り付けには問題ありませんでしょうから、
安くなるのであれば是非、選択肢に入れてもいいですね!
日東工器 マイクロカプラ(製品一覧)
http://www.taphone.com.tw/prod_pdf/pdf_01326.pdf
これらより、
以下に該当する減圧弁があれば、理想でしょうか!
・新品で安い減圧弁
・4mm、6mmチューブが直付けできる
アルゴン用の減圧弁が流用できるか…
人柱として試しましたが、取り付けできず流用できませんでした…^^;
【流用不可】ミドボン用のレギュレーターにアルゴン用を流用したら装着できなくて、見事人柱になりました。
http://nadegata.info/ar-regulator/
こんにちは.大変参考になりました。ありがとうございます。
ひとつ質問なのですが炭酸水が出来上がった後、このキャップで炭酸が抜けると言うことは無いのでしょうか?
漏れるペットボトルを色々と再現してみました。
結論から言うと、プラグとナットを強く締めると解決するものがほとんどでした。
締めても漏れるものは、キャップの二重底の内側にバリが入ってしまった場合でした。
→その場合は強く締めても抜けてしまうので、作り直すことをオススメします。
また、いくつか試す中で,コツが出て来たので、良ければお試しください。
1.電動ドリルでプラグのネジ部とほぼ同じ穴を開けます。
2.プラグをネジのように回転させながら貫通させます
プラグのネジ部で、プラスチックのキャップにネジを切るようなイメージでしょうか。
穴とプラグの一体感が高く、ここからナットを締めることでより密封性が高まると考えております。
ナットを強く締めても漏れてしまう場合、また状況を教えていただければ、一緒に考えさせていただければと思います。
よろしくお願いします!
早々にありがとうございます。穴を隙間なく開け
強めに締めれば解決されるのですね。それですとポリカーボネート製のナットをどうにか使えないかな?と思っていたのですがやっぱり悠々さんのおっしゃる通り無理みたいですね。取り敢えず幾つか作りコツを掴みたいと思います。
また解らない事がありましたら質問させていただきます。ありがとうございました。
炭酸水は口に入れるものだから、金属より樹脂の方が良いですよねw
僕もポリカーボネートをいくつか試してみました。
ですが、強く締めると、ネジ穴が壊れてしまうんですよね…。
それよりも固い樹脂となると、PEEKなどのスーパーエンジニアリング樹脂になると思いますが
僕が気軽に手に入れられるものではありませんでした…。
ということで、ステンレス製のナットを現在はオススメしております。
良いものがあれば、むしろご提案頂けたら、試してみたいです!
また、答えられるものは、何でもお答えしますので、お気軽にコメントください!
よろしくお願いしますー!
こんにちは。
製品の個体差や、ペットボトルに相性があるかもしれません。
漏れるペットボトルを漏れないようにする方法を現在、実験中です!
実験結果を後日報告するので、よければご覧ください!
3日ほどで報告できると思いますー!