ボートに宿泊体験し、ボート暮らしを考察する記事
Airbnbで、ボートに2泊3日して、ボート暮らしを思案してきました。
ざっくりと箇条書きにするとこんな感じ。
- オランダのアムステルダムにて
- 現地は運河が多く、船で暮らしてる人も
- というか、家が浮かんでるレベル
- その中で、小屋レベルの小さいボート見つけた
- ということで体験してきた
ボート暮らし体験の結論は
一般人にはキツい…が、個人的にはアリ。
ということです。
といっても、省コストでの話だから、お金をかけて、快適装備にすれば一般人にも余裕になると思います。
また、実際に住めたとしても、停泊許可?が新規に降りないなどの行政的問題があるそうですが、
それは一旦置いておき、住居としてどうなのかという感想などを書いていきます。
アムステルダムのボートハウス
オランダには運河がたくさんあります。
アムステルダムの街中にもたくさんあって、街から少し外れたところにも、多くの運河、ボートを見かけます。
そして、ボートだけにとどまらず、
ボートハウスというまさに家が、運河の上にありました。
▼都会のど真ん中に浮かぶ家!よく見ると、足場から家が結構はみ出てる!
▼アムステルダムより北側(Van der PekbuurtとOverhoeksの間)にある運河にて
▼川(運河?)に船と家がたくさん存在しています
▼結構、家が建って(浮いて)ます。
僕たちが泊まった地域は、Overhoeksという工業地域(住宅地域も徒歩2分)
徒歩&無料渡し舟で、セントラル駅&中心街まで20分で到達できるという、アクセス良好地域。
そのほか、治安良し(深夜に歩いても安全)、閑静、スーパーにもほど近い、超快適キャンプ(後述)にもほど近い。もし、自転車があれば効率的にアクセスができるという僕的にはよさげな立地。
アムステルダムで宿を探す際には、セントラル駅の北側が良かったです。
値段が安いし、治安悪く無かったし(静か&深夜歩いた)、無料渡し舟が常にあります。船にレンタサイクル積んで、宿から街中まで全て移動しちゃうのが良いと思う!
特に英語喋れない人には最適(トラムの行先が聞けないから) pic.twitter.com/CorKMbYsAw— 悠々@小屋暮らし準備中 (@nadehisashi) 2018年6月12日
これが俺たち3人の宿だ!!
ボートのスペック
想像力が豊かなあなたは、上記の画像を見ただけで、イメージできるかもしれません。
…船が小さいと。
それもそのはず、この船の宿泊費は激安なんです。
Airbnbが公開している2018年6月初旬、アムステルダムのセントラル駅周辺で1泊平均価格は約10000円。
ですが、この物件は約2600円で宿泊できるのです。
ということで、コストが安いことを前提にご覧くださいませ。
- めっちゃ狭い
- ベッドは3つで、バラバラに位置
- そのうち1つは寝返りが打てない大きさ
- トイレはあるが、超貧弱
- 小でもキツい、大は多分無理
- シャワー無し
- コンロは一応ある
- 電気はバッテリー経由でUSB給電が可能
感想
僕を含めて、男3人が宿泊してみた感想を述べます。
狭い
まず、3人全員が口をそろえて言った感想は狭いでした。
一般男性が船内でまっすぐ立つことは難しいです。膝を軽く曲げたり、頭をこすりつけるような感覚になります。
一番、狭さを感じるときは就寝時でしょう。
寝るときには、大人3人が頑張れば寝れます。ただし、逆を言えば頑張らないと寝られません。
唯一の救いはベッドが繋がっていないこと。
つまり、小さなシングルベッドが点在しているという感じで、隣に男が寝てる…ということにはなりません。
ただし、全く寝返りを打てない広さのベッドもあり、ソファーで寝るよりもつらい感じ。
僕の友人は以下のように表現していました。
キャンピングカーのベッドにあるような可変タイプのベッドで、普段は机とかソファーになっています。
つまり、3人のベッドメイクをしたら、机とかは使えません。
食事の際には、船外で食べてました。
この時期のオランダは、日が沈むのが23時くらいだから、夜ご飯の時にも日が照っているのは、最適でした。
めっちゃ怪しいけどね。
温度管理が難しい
これも空間が狭いことが原因でもあるんですが、空間が狭いと、温度がすぐに変わります。
3人で宿泊しましたが、2日目に一人が体調不良で退場。
ドアを閉め切ると、空間が狭いため、すぐに温度上がり(or 下がり)ます。
トイレが貧弱
トイレ、写真を撮るのを忘れましたが、かなり貧弱です。
水洗トイレで、トイレ後に手動でポンプを動かし、流すスタイル。
トイレの横に、自転車の空気入れみたいなものが設置してあり、洗浄水を注入しつつ、便を回収するというシステムでした。
省エネで僕的に好みですが、洗浄力が弱く、大きいものをすると、永久に残ってしまいそうな恐怖があって使えなかった…
もし、船暮らしをするとして、トイレは1日に何回も使うものですから、ある程度の能力が必要だと思いました。
風呂無し
風呂が無いのもキツかった。
定住すると考えると、これは厳しすぎます。
ただ、風呂が無ければシェアすれば良いじゃないということで、風呂orシャワーがある環境に行けば解決。
オランダは市民キャンプ場みたいなものが充実している雰囲気で、宿から徒歩30分くらいに2つの無料キャンプ場がありました。
▼豪華のキャンピングカーが多数集結してて、無料温水シャワーがあります(石鹸も完備)
その他、トレーニングジムやセントラル駅(7€)で有料シャワーもあります。
トイレは1日に数回使うものに対し、風呂は1日1回だから、外部にあれば僕的にOKだと思いますし…。
ということで、外部環境次第で、風呂は解決です。
安い
今まで、デメリットを並べたから、初めてメリットを。
とにかく安いです。
船の値段は分かりませんが、宿泊費においては、他の物件の数分の1。
僕のように日程よりもコストを重視している旅では、宿泊費が安くなると長い間滞在できるようになります。
アムステルダムを始め、オランダの都市部では家賃が高いことで有名みたい。
でも、ボートの場合、中心街に行けるアクセスの良さを考慮すると、コスパはかなり高いです。
環境を選べる
船だから移動可能、というのもメリット。
お風呂、スーパー、立地(浮地?)、周辺住民の環境が悪くなれば、移動すれば解決。
ということで、
より快適な環境へ、気軽に引越せるというのは強いと思います。
揺れ
運河ということで、ほぼ流れはありません。
だから、揺れに関しては大丈夫でした。
だけど、川や海なら厳しいと思います。
というのも、運河に小舟が往来しただけで、波が生じます。
見た目にはすごく小さな波なんですが、ボート内はかなり揺れてました。
ということで、海とか大きい湖のような、絶えず波が生じるところは厳しいでしょう。
総論 一般人にはキツい
総論を述べると、キツい、というか無理だと思います。
実際に僕と一緒に泊まった2人の友人は、無理と口を揃えます。
僕のように、ミニマムなコスト環境で、好きなことを突き詰めたい…という方ならいけるんじゃないか…とも思うので、
ホントに人それぞれ。
不便を割り切った上で、安くて、外部環境が良い、ユニークな居場所と思うと個人的には面白いと思っています。
まとめ
アムステルダムで小さいボートに宿泊し、ボート暮らしを思案した記事でした。
- アムステルダムでボート泊経験
- 狭い
- トイレ、風呂が貧弱過ぎる
- お金or環境で、何とかなるか
- 外部環境にかなり依存する
- 移動できるメリットを活かせば、なんとか…?
ということで
一般人にはキツい。だが、僕は条件付きで案外有りかも。
と結論付けました。
オランダのスーパーマーケットは食材が日本よりも安い、美味いから自炊がはかどりますし、街の近くにも住めます。
もし、僕が船を安く買えるなら、買って住みます。
普段は住んでおいて、Airbnbで貸し出すことを平行で行うでしょう。そして、予約が入れば、貸し出す。貸し出している間、僕は無料豪華キャンプ場でテント泊…かな。
長くなりましたが、現場からは以上です!
今回の宿の紹介
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