W1209の設定方法、動かし方を初心者向けにまとめる内容
当ブログやTwitterで紹介した、Amazonで300円程のサーモスタット。
その設定方法をまとめたいと思います。
完成!!
温度センサーで、
家電を動かすコンセント。
=サーモスタット付コンセント自由な温度設定(0.1℃単位)で、家電のON/OFFが可能。
Amazonとダイソーがあれば、
正直誰でも作れますw
汎用的な物で構成したため、修理も出来て、長く使える。
ヒューズ付だから、安全対策もそれなり! pic.twitter.com/XOiAsKuuFJ— 悠々@野菜自動化、注力中 (@nadehisashi) 2019年1月12日
なお、W1209で調べると、取扱説明書が出てきます。こちらを見たら、早いかも!
「作成したけど、動かす前にチェックとかした方がええのん?」とか
「どんな設定したらええんや?」みたいな、設定の疑問にも答えます。
ということで、設定を進めていきましょうー!
目次
サーモスタット付きコンセントの作成
以下使用するのは、W1209を使用して作ったコンセント。
作成までの手順は、別記事にあります。
以下をどうぞ!
この後、作成方法を改良し、こんな風に作り直しました。
作成方法の紹介も、いずれアップデートしたいです。
それでは、動作チェックから参りましょう。
作成後の動作前チェック
W1209が組み立てられたら、まずは動作前の安全チェックを行いましょう!
完成したぞー!早速、コンセント繋いで、実践じゃあああ!!
って言うのは、正直危険。
どこかがショートしていたりすると、ご自宅のブレーカーが落ちるし、パーツが壊れたり。
最悪、W1209から火が出るかも…。
ということで、動作前の安全チェックを行いましょう!
1.電源側の短絡チェック
(後ほど追記)
2.コンセント側の短絡チェック
(後ほど追記)
3.W1209のDC12Vの短絡チェック
(後ほど追記)
W1209の設定(写真たっぷり)
それでは、毎度のごとく写真たっぷりで説明します。
▼まず、W1209にはボタンが3つあります。
SET、+、-と表記があるため、この記事では「SETボタン」等と、各ボタンを呼ぶことにします。
ポチっと押すボタンで、真上から軽く押せば反応します。
0.制御するコンセントは抜いておく
まず、サーモスタットで動かしたい家電製品は抜いておきましょう。
電源ONした瞬間に、意図しない動きが起きて、トラブル発生…を防ぎます。
以下の設定を終わらせた後で、挿しましょう!
1.電源を入れる
設定するためには、W1209にDC12Vの電源を入れます。
▼DC12Vが通電することにより、気温が表示されるはず。
▼温度センサーは、取り外せます。先端の金属が温度を検知する部分。
ちなみに、温度センサーは2mタイプが売ってます。
約180円なので、短くて不便って方はゲットしたら、快適になれます!
2.動作させたい温度を設定する
それでは、設定温度を入力しましょう。
現在温度が表示されている状態で、SETボタンをポチっと押すと、温度の設定になります。
この時、表示部分が点滅します。
温度を変更するには、+ボタン、-ボタンを押せばOK。
+ボタン 設定温度を+0.1℃
-ボタン 設定温度を-0.1℃
温度設定を完了したいときは、SETボタンを再度ポチっと押します。
すると、点滅の表示が終わり、数字が常に表示された状態(=温度センサーが現在検知している値)になります。
▼これで25.5℃に設定できます。
室温に戻ったら、設定温度はセットできています。
ですが、これでできた…とは、まだ早い。
上記の設定では、25.5℃に設定しました。
が、25.5℃以上になったら動くのか、それとも、25.5℃以上になったら止まるのか、設定していません。
3.動作を設定する
設定温度でどう動くのか、ここで決めます。
▼SETボタンを長押し。P0と表示されます。
▼P0の表示が出ている時、SETボタンをポチっと押す…と、P0の設定に移行。
C、もしくは、Hと表示されます。
C 設定温度以上で、動作
H 設定温度以下で、動作
クーラー(Cooler)と覚える方がいいかもしれません!
設定温度以上の時、何かを冷やしたい(クーラー)はCを選択。
逆にヒーター(Heater)は、Hですね。
実例を紹介すると、僕は燻製の自動化、熱帯魚の扇風機を動作をしています。
- 熱帯魚の扇風機は28℃になったら、動作させて冷やす=クーラー だから、C
- 燻製は65℃まで温める=ヒーター だから、H
これで、基本的な設定が完了しました。
これでコンセントを繋ぐと、思っていた通りに動作できるはず。
ただ、W1209はもっと細かい設定があります。
せっかくなので、できることだけでもチラっと見てもらえればと思います!
W1209の詳細設定一覧
上記設定だけで基本的に動作はOK。
ここからは、詳細設定の紹介。温度のズレを修正したり…より便利な設定ができます。
まずは設定一覧を紹介します。
SETボタンの長押しで出る設定
P0 動作切り替え。冷却(Cooler)/加熱(Heater) さっき書いた設定
P1 ヒステリシス設定 一度動作した後、次の動作させるまでの設定。めちゃ便利。
P2 上限温度 設定以下の温度で動作させる 初期設定は110℃
P3 下限温度 設定以上の温度で動作させる 初期設定は-50℃
P4 温度補正 ±7.0℃まで補正ができる 温度がズレているとき使用
P5 ディレイ設定 設定した温度になった時、遅れて動作させる(分単位)これも便利
P6 高温上限 上限設定温度になると、動作停止 20℃<動作させる<40℃とかできる。便利?
この中でも、P1、P5、P6を設定すると、より動作させたい制御ができるかと思います。
ということで、細かい設定ですが、やってしまいましょう!
P1 ヒステリシス設定
まず…ヒステリシスとはなんでしょう?
ヒステリシス (Hysteresis) とは、ある系の状態が、現在加えられている力だけでなく、過去に加わった力に依存して変化すること。履歴現象、履歴効果とも呼ぶ。
Wikipedia ヒステリシスより引用
難しいですね…。
ということで、僕的な解釈は「再復帰する温度をズラす設定」
これでも、ピンときませんね…。
ということで、実例で説明します。
内容を知ると、簡単だし、めっちゃ便利やん!ってなるかと思います。
例)ヒステリシスを2.0℃に設定した場合
- 設定温度 30.0
- P0 H
- P1 2.0
室温15℃。ヒーターで30℃まで動作させたい…とします。
→15℃。ヒーターに通電開始
→温度が上昇
→30℃を超える。設定通り、ヒーターの通電停止
→(温度が下がる・・・)
→30℃を下回るが、ヒーターは通電停止のまま
→28℃を下回ると、ヒーターが再復帰。通電開始
→30℃を超える。設定通り、ヒーターの通電停止
→(繰り返し)
再復帰をズラす、ヒステリシスを設定することで、頻繁なON・OFFを避けることができます。
ヒステリシスを2.0℃に設定したことにより、30.0-2.0=28℃で再復帰することになります。
もし、設定しない場合は30.0℃でヒーターが消え、29.9℃で点きます。
つまり、30℃付近で、点いたり消えたり慌ただしく動作することになったでしょう。(厳密にはそこまで精度が高くないため、0.5℃くらいの遅れがありますが… )
点いたり消えたり…を頻繁にすると、発熱系の電球は寿命が短くなるし、電気代的にも良くないものが多いはず。
そういうときに大活躍します。
他の制御でも、ヒステリシスの考えはバリバリ使うため、そういうのがあるんだ…と覚えておけば、色々と便利です。
P5 ディレイ設定
設定温度に達した後、遅れて動かす設定です。
設定温度の条件を満たした後、ディレイ中に、設定温度の条件を満たさなくなったら、どうなるんだろう?と僕の中で疑問が出ました。
確認後、記載します。
P6 高温上限
正直、使ったことがありません。
- 設定温度 22.0
- P0 C
- P6 26.0
とかで動かすと、
22.0<動作<26.0 で動作させられるのかな?と思います。(これも未確認のため、確認します)
活用法が思い浮かびませんので、思いつく方いれば教えてくださいませ!
まとめ
後ほど追記します。
文字と写真で説明するより、動画で説明する方が分かりやすいと思い、現在作成中です。
少々お待ちくださいませ。
ハムスター飼育の温度管理を考えていたところにちょうどヒットしました。
参考にさせて頂きます。
楽しいブログですね。
定期的にお邪魔させてもらいますね(*´ω`*)
だらりんちょさん、こんにちは。
ハムスター飼育、良いですね♪
冬対策にも夏対策にもお使いくださいー!
また、センサーの個体次第で温度にズレがあるかもしれません。
組み立てた後、他の温度計と比べて、必要あれば補正することをオススメしますー!
ありがとうございます!
またのお越しをお待ちしておりますー!
こんにちわ。父親が急死して全くやる気のない農業を会社勤めとの2足のわらじでスタートしています50代のオヤジです。
農業なんて、種まいて水をやれば収穫と、簡単な考えしかもっていない状態でのスタートで、1年経ちました。実入りが薄い割には
大変な手間で、人件費なんて出るもののではなく、無料奉仕状態からの脱却で、省力できることはないかと、いろいろと検索を掛けさせていただいたところ、貴HPにたどり着きました。ちょうど、amazonから同じ温度センサーを購入したところで、使い方が知りたくて、検索掛けたところです。ビニールハウスの換気制御に温度センサーと思ったところで、電源は、ソーラーからの充電電源です。
既に、ソーラーは接続して換気させていますが、手動ON OFFで、大変でした。まだ、センサーが到着してませんが、参考にさせていただきたいと思います。今後も、HP拝見したいと思います。
ジャンボ とっとりさん、こんにちは。
僕も半分農業…のようなことをやり、なんとか生計を立てている身です。
人工知能のような難しいことは分かりませんが、素人なりに簡易的な自動化を導入し、生産性を上げたいと思い色々とやっているつもりです。
最近は、プログラミング&電子工作にはまっており、少しづづですが、自分の思うように動かせるようになってきました!
Twitterで日々の状況などを報告しているため、良ければご確認、そして情報交換できると嬉しく思います。
https://twitter.com/nadehisashi
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします!
悠々さん、ありがとうございます。
値段の安さと面白半分で買ったのですが全く使い方がわからず探してました。
助かりました!
洋々さん、こんにちは!
お役に立てて良かったですー!
良ければ、どんなことに使ったか…教えて頂ければ、ありがたいです!
(紹介者コーナーが全然いなくて寂しい 涙)
種の芽出し用に設定したいのですが、いまいち思ってる設定になってないようです。
ヒ-タON で 25度になればヒ-タOFF としたいが、設定すると現在の温度表示がされない? どこか設定が違うよう、 P0=H P1=1.0 P2=25.0 P3=-50 P4=000 P5=100 P6=OFF
この状態では SET後 HHHと表示されます
設定間違いなのでしょうね、 よろしくご教授願います
薬師さん、こんにちは!
種の芽出し用、良いですね。僕も野菜づくり等は大好きなので、力になりたいです。
設定、拝見しました。
おそらく…P2が怪しいです。P2を40.0の値に設定いただけますか?
(40.0に特別意味はありません。上限ですので、設定温度などとは関係ないパラメータです。)
そして、P2ではなく、SETボタンから設定温度は設定します。
SETを押すと、数字が点滅すると思います。そこで25.0にしてください。その状態で数秒待つと設定完了です。
一度お試しくださいませー!
解決しました、ありがとうございます
助かりました。発酵器と燻製器の2WAYを作ろうと購入しましたが、使い方にとまどっていました。動作できました。
有難うございました。
山下一夫さん、こんにちは!
お役に立てて、何よりです!
良ければ、完成写真など共有頂けたら嬉しいです。