【2018随時更新】ゴーヤをエアロポニックス(噴霧型水耕)栽培で育てた記録

ゴーヤを噴霧式水耕(水気耕栽培)で育ててみた記録の紹介記事。

前回作った、エアロポニックス装置(噴霧式水耕/水気耕栽培)にゴーヤを植えて育ててみました。
水気耕栽培とは、肥料が含まれた水を根っこに吹き付けて、育てる栽培方法。

  • エアロポニックス装置は簡単に作れる
  • 電気代がかからず、水も少ない
  • 根が酸素をたっぷり吸収できて、効率よく成長する
  • 夏の終わりにゴーヤの売れ残りを発見
  • ということで、ゴーヤで実験

2018年のお盆にホームセンターに行った際、売れ残りのゴーヤを発見したことがきっかけ。
季節外れのゴーヤを育てられるか実験です。

【簡単DIY】水気耕栽培(噴霧水耕栽培)装置を自作する方法【野菜を作る装置】

2018.08.22

ゴーヤの季節

一般的に、ゴーヤの植える季節はゴールデンウイーク(5月)とか。
対して、今回はお盆過ぎ(8月)なので、植える時期としては良くありません。

3カ月もズレがあります。

本来、今から育てることは難しいと思いますが、せっかく装置を作ってみたので、実験してみました。

 

栽培風景

早速、栽培風景です。
既に植えてしまったので、初めの方は写真不足です。ごめんなさい!

定植

ホームセンターの苗、98円のゴーヤを購入。

土で育った苗を水耕栽培に適応させる方法を行います。

  • ビニールポットから取り出す
  • 根を優しく洗い、土を出来る限り、取りのぞく
  • ビニールポットに戻す
  • 乾燥防止&固定するためにロックウールで根を覆う

ロックウールってなんや!!となるかもしれませんが、吸水する綿のようなものです。

無機物で出来てて、腐ったりしません。
だから水耕栽培には、よく用いられます。

ビニールポットの底を切り抜いたものに、ロックウールをちぎり、少量載せて、定植します。
以下の写真は、昔にトマトを植えて、撤収したものですが…。

▼ビニールポットの底の穴を拡大させます。ハサミで切ればOK。

ビニールポット

▼ロックウールと呼ばれる繊維状のマットをほぐして、根の周りを覆います。

ロックウールを入れる目的は、乾燥防止と固定です。

▼6個の苗を定植しました。

ゴーヤ 植え付け

3日後

早いものは水耕栽培用の根が出始めました。

白くて太い、力強い根っこが水耕栽培用の根です。

▼白くて太い根が出ているのが分かります。

 

対して、黒くて細い根は、土で育っていた時のもの。
土の有無で環境が大きく異なるみたいで、環境を変えると以前の根は枯れて消失することになります。

▼黒い根が目立っていますが、これは枯れてなくなります。

▼他の株を見ても、根には少し成長が見られます。

▼葉や茎はあまり元気ではありません。
まだ、環境の変化に適応していく段階でしょうか。

 

10日後

全体的に根が育ち始めました。

でも、成長に差があります。
大きく根が発達しているもの。あまり出ていないものなど、結構な差。

▼大きく成長している2株。

▼あんまり成長していない株たち。

原因は、根に噴霧がうまく当たっているかどうか。

噴霧ノズルの固定が良好で、根にしっかりと水が当たっているとうまく成長しています。

噴霧装置の作り方の記事にも書きましたが、ノズルをしっかり固定することが重要だということが良く分かります。

ちなみに、上部分の生長はこんな感じです。
根の成長ほど顕著ではないかも。

▼成長が良い株

▼あんまり成長していない株

ぱっと見、あんまり差が見られませんが、成長点を見ると差があります。
成長点とは、茎の先っちょ。よく成長して新芽が出るところ。

▼根が成長しているものは、成長点の生育が活発。
今まで育っていなかったところから、もりもり新しい芽が出てきています。
ゴーヤの新芽

ちなみに、液肥の濃度(EC)はかなり低め。
噴霧式で育てる場合、通常の水耕栽培よりも低めで育てる方が、植物が元気な気がしています。

▼ECメーターは652

ECメーターの値

台風被害

2018年8月後半、台風20号が本州上陸。
実験は継続できそうですが、ゴーヤ達も少し被害に合いました。

ということで、通常稼働に戻すためにさくっと作業しました。

  • 養液濃度の修正
  • 噴霧ノズルの詰まり取り

養液濃度

雨がベッドに入ったことで、水位が上がり、養液濃度が薄まってしまいました。

▼ECは312

▼液肥の濃縮液を投入

噴霧ノズルの詰まり取り

水位が上がってしまったことで、ポンプがゴミを吸い、ノズルが詰まってしまったようです。
ポンプがゴミを吸わない対策、ノズルの清掃を行いました。

栽培装置の記事で詳しく書いていますが、ポンプ周辺を不織布で覆ったり、ノズルはブローで逆噴射することで清掃しました。

 

15日後

だんだんと育ってきました。

まず、前回のエアロポニックスと具合が変わったことは、水位が上昇したこと。
台風の影響ですね。

水位が上昇したということで、根に変化が見られました。

ということで、根の写真をどうぞ。

湿気中根というよりも、普通の水耕栽培のような根になりました…。
全体的に色は白いため、状態は悪くなさそうです。

が、6個中2個は状態が悪かったです。以下の通り。

原因は乾燥かと思います。

前回の台風対策で、発泡スチロールのパネルが飛ばないよう、上に重しを載せました。
それが重すぎたのか、自然の状態では、パネルが浮き上がることに。

後日、追記。

30日目の様子に書いていますが、むしろ、通気はいい結果になるかも…と思い始めました。

▼浮き上がるパネル

浮き上がるパネル

▼浮きあがらないよう、重しを載せて、隙間ができないようにしました。
これで、根周辺の湿度が上がってくれるといいのですが。

反り返り対策に重りを置いた

 

25日前後

関西に大きい台風が上陸しましたが(関西空港が水没したり…)、何とかゴーヤたちは無事に乗り切ってくれました。

ただ、雨の影響で、より水位が上がってしまいました。
エアロポニックスというより、湛液水耕(完全水没)になってしまいました…。

今後、屋外でエアロポニックスをするには、雨対策が必須ですね。
思った以上に混入します。

実験としては、すぐにでも水位を下げるべき。で
すが、水位があった方が良い結果が出そうだったので、このまま様子を見ることとします。

では、全体図から見ていきます。

ゴーヤ栽培_25日前後全体図

正直、葉の茂り方、葉の色合いは良くないですね…。
窒素不足で白くなっている葉や、成長が止まっている苗が目立ちます。

唯一、一番左(画像で手前)の苗だけが、元気かな…という程度。
水の流れも悪いのに、なんでだろう…。

▼一番左の苗だけが、そこそこにイケてきました。

ゴーヤ栽培_25日前後 株の様子

▼根っこはこんな感じ。湿気中根というより、湛水(ほぼ完全水没)の根になっています。

ゴーヤ栽培_25日前後 根の様子

▼窒素不足が決定的になったような、黄色というよりも白くなってしまった葉の苗もあります。

状態が良くない株

▼左の苗の根っこ

状態が良くない根

▼右の苗の根っこ。根だけをみるとこれから復活できそうな感じか・・・。

湿気中根が出始めたか

ほぼ、湛水になってしまったため、EC濃度を上げました。
葉が白くなっている=窒素不足=液肥が薄いということ。

液肥濃度はEC1.1くらい。

ゴーヤ栽培_7 液肥濃度

1ヶ月後

水位が上がった前回より5日後。
曇りの日が多く、天気に恵まれたとは思えません。

が、予想以上に成長がありました。

ゴーヤ栽培30日目_全体図

一番左の株はイケてるなと思ってましたが、予想外に茂りました。
成長点(一番先っちょ)が、1日で10cmの伸長したりと、僕的にはイケイケの状態です。

▼2mの高さで、成長点をとりました。「摘芯」という作業ですね。

ゴーヤ栽培30日目_成長点摘心

▼正面からみるとこんな感じ。

▼以前と対比すると、ほかの株もすごく復活しているような…。

▼雄花もちらほら見えます。

ゴーヤ栽培30日目_雄花

▼まだ咲いてないけど、雄花のつぼみもたくさん。

ゴーヤ栽培30日目_雄花のつぼみ

▼雌花(根元がゴーヤになる)も1つ確認できました。

ゴーヤ栽培30日目_雌花

成長だけでも確認できれば…と思っていましたが、ゴーヤの収穫まで、立ち会うことができるかもしれません。

 

【番外編】成長にプラスになった理由を考察

さて、ここで成長が上向いた理由を考察したいと思います。

以下、アイデアなど、ご意見ある方おりましたら、やり取り出来れば嬉しい。
ただし、暴力的な言葉が苦手ですので、討論する場合は優しい言葉でやり取りしていただけますようお願い申し上げます。

成長の原因となるのは、こんなところでしょうか。

  • 数日間、曇っていた。
  • 湿度も高め(体感)
  • 液肥濃度が上がった
  • 水量が上がった

これらは、上から3つが乾燥。下2つが栄養に分けられると考えます。

乾燥を防ぐのは、大前提なのでは…

僕がエアロポニックスを試す理由は、根の溶存酸素を上げるため。

ですが、ポンプも小さいから吐出量が少ないし、根も張っていないから植物の吸収できる水量も少ない。
それにより、植物が乾燥によるストレス過多だったんじゃないかと思っています。

根の溶存酸素を上げるのは、テストでいう60点(合格点)から100点を目指す…段階であって、
乾燥してしおれ切ってしまうのは、60点が取れていない状態であったんじゃないかと。

そこで、曇りの日が続いたこと、水量の増加で、乾燥する要因がなくなり、60点が取れたのかと考えています。

必要な栄養が足りていることも、最低限のことですね…

 

そして、一番育っている株は運よく60点以上の段階に来たのかと。

というのも、根の横は、数センチの隙間があって、通気が一番良くなっていることが分かりました。

▼1cmほどの隙間があって、通気性抜群になっています。

隙間ができた原因

  1. 植物体が育つ
  2. 重くなる
  3. 発泡スチロールのパネルに負荷がかかる
  4. 端が反り返る

以下、僕の直感でしかありませんが、

乾燥しない大前提があって、根の周辺に酸素が豊富である環境は有効なんじゃないかと思います。

なので、5月などのゆるい日差し(乾燥しにくい)時では、今回の設備でいいと思いますが、
8月の強い日差し(乾燥しやすい)時は、水量を増やし、乾燥を防ぐべきだったと考えています。

そして、ある程度根が育った(乾燥しにくい)時に、溶存酸素を考えて、エアロポニックスを考えても良かったと思います。

僕の直感なのに、長くなってしまいましたね。まとめます。

  • 根周辺の溶存酸素が植物の成長にかなり大切。
  • 溶存酸素を高めるためはエアロポニックスがよさそう。
  • ただし、乾燥を防ぐことは最低限のこと。
  • 根が少なく、日差しが強い時には、湛水(根が完全に水没)が良い。
  • ある程度、根が伸びると、乾燥に強くなる。
  • そこでようやく、エアロポニックスで溶存酸素を高めることに注力したら、高効率な栽培になるかなぁ?
ご意見などあれば、交換できれば幸いです。

 

まとめ

ということで、ゴーヤの噴霧式水耕装置での成長風景でした。

今後も継続して成長報告していければなと思います。

現場からは以上です!

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